地震に強い家
16092:
岐阜から発信bchome aitai
[2020-05-22 14:22:34]
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岐阜から発信bchome aitai
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COコンクリート住宅が耐震等級1→木造の耐震等級3と比較して、「低い評価だ」と心配する声がありましたが、決してそうではありません。以下の通りです。
まず、木造の耐震等級1は、建築基準法で定められている強度を持つレベルですが、2等級は、この1.25倍、3等級は、この1.5倍の大きさの地震力に対して、家の倒壊が起きないように、特に、耐力壁の合計の長さを持つように定めています。木造の構造計算で許容応力度計算を行う場合は、耐震等級1では、水平に発生する地震力を、建物の重量W×0.2(標準水平震度)で計算します。等級2では0.25W、等級3では0.3Wの水平地震力が作用しても倒壊しないということに相当します。
コンクリート住宅の構造計算=許容応力度計算では、水平に発生する地震力を建物の重量W×0.2(標準水平震度)で計算します。これ以上大きい0.25とか0.3の水平震度数値を採用して計算はしないです。⇒このような事から、CO住宅は「耐震等級は1等級」という捉え方になるものと思います。
ただ、水平震度0.2で構造計算して建築されたCO建築物は、水平震度0.5で計算した時と同じ構造体の強度を持つことが示されています。(ベースシア係数0.5.日本建築学会「RC構造計算規準」)
木造住宅の耐震等級3よりは、はるかに強いことになります。木造耐震等級3の1.6倍の強度を持つことになります。(0.5/0.3=1.6)
一方、補強コンクリートブロック造の住宅では、実大建築物の水平加力実験をしており、強度を確認しています。結果値は、08~1.0(ベースシア係数)となっています。(日本建築学会「壁式構造設計規準」)⇒究めて強大な強さを持つことが実証されています。
参考→CO、CB建築では、ベースシア係数(せん断力係数)という言葉で、水平震度を表しています。数値の意味は同じことです。ネットで調べて見て下さい。
ちなみに、概数把握として、木造の1から3等級の数値から単純算定すると、コンクリート住宅及び補強コンクリートブロック造住宅は、「耐震等級7以上」になります。(こんな表現はありませんが)
※ 木造耐震等級1=[0.2]+0.05→2等級[0.25]+0.05→3等級[0.3]+0.05→4等級[0.35]----
-----+0.05×3→[0.5]つまり7等級になります。
CO住宅及び補強コンクリートブロック造住宅においては、耐震等級がいくつかという捉え方は馴染みません。構造計算をしっかりとやるからです。木造では、殆ど構造計算をしないことから、耐震壁の長さの合計で強さを比較し表します。その目安として、耐震等級1~3があるわけです。
ただ、最大に注意しなければならないのは、この強度は、新築時の数値です。新築時の強度がいつまでも続くということが前提です。木造では、完全にメンテナンス(床下点検、防蟻剤塗布)をし続けなければなりません。これを怠り、構造材の腐食などによる強度低下が起きると、耐震等級1クラスの地震でも、3等級で建てられていても家は倒壊する危険性が大きいです。