重量鉄骨vs軽量鉄骨 建てるならどっち
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悩んでおります。
東京地区
[スレ作成日時]2010-06-20 17:26:37
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重量鉄骨vs軽量鉄骨 建てるならどっち ? 東京地区
23:
通りがかりさん
[2022-03-02 10:30:10]
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>>21 e戸建てファンさん
揺れやすい、揺れづらいは単純比較できませんので、なぜHMは軽量鉄骨に制振装置を標準とし、重量にはしないのか、についてのみ説明します
もともと軽量鉄骨がブレースを必要とする構造なのは前述の通りですが、
建物を強くしようとすればする程ブレースが増え、プランに制限もでき、開口が取れなくなります。
その解決のため、耐震性を確保しながら、かつブレースを減らすためにブレースそのもののレベルを上げる必要が出た訳です
そこから各社出した結論が、ブレースの一部を制振部材とすることで、通常時は建物を支え、地震時はエネルギーを吸収させることにしました
通常時は建物を支えるブレースの一部ですので、全棟必要=標準となります
一方重量鉄骨はラーメン構造ですので、建物を強くするのには柱が増えるなどの制限はありますが、間取りや開口にブレース程の影響はありません
なのでそもそも制振装置がなくてもプランと耐震性の両立ができていたのです
なので重量鉄骨は制振装置を標準としていません
(ここからは少々専門的な話になります)
ではなぜ、近年重量鉄骨にも制振装置が開発されているかについてです
ラーメン構造は地震時に揺れて変形することでエネルギーを吸収します
(メーカーによって違いますが、柱梁接合部の鋼材を変形させることがほとんどです)
これは震度7など大型の地震が来ても倒壊しないように設計されたものです
ただし近年、震度6強や震度7の地震が余震でも繰り返し襲ってくるケースがありました
ラーメン構造は揺れることでエネルギーを吸収すると話しましたが、木材ほどではないものの繰り返し変形を受けることで鋼材も弱くなっていきます
鋼材が弱くなってくることで、倒壊はまずしませんが、揺れが大きくなり内装の被害や心理的不安は大きくなります
そこで最近になり、オイルダンパーなど繰り返しの地震でも機能が変わらない制振装置を重量鉄骨の補助として各社採用しているという形です
ラーメン構造で通常時は完結しており、この制振装置は地震などの変形時のみ働きますので、標準とはせず、より安心を求める顧客に向けたオプションという形になります
まとめますと、
軽量鉄骨の制振装置=通常時も建物を支える骨組みの一部→必須
重量鉄骨の制振装置=通常時は建物を支えず、変形時のみ働く補助設備→必須ではない