前スレからの続きです。
前スレで話し合われた情報を私なりに纏めると、
①耐震性に関しては、2X4か、軸組かといった構造的な優劣よりも設計施工が効く。
ただ、適当に建てるなら2X4の方が施工ミスの影響が少ないので有利。
②気密性に関しては、2×4の方が自然と気密止めが入るので施工が楽だが、
軸組でも丁寧に気密止め施工をすることは可能。
③耐火性は、ファイヤーストップが入るので2×4の方が有利と言われている。
ただ、使用建材にも依るので2×4の全てが省令準耐火になるわけではなく、
軸組でも省令準耐火にすることは可能。
④断熱性に関しては、充填断熱では2×4は壁が薄いので断熱材を入れる空間が限られる。
ただし、2×6にすれば、軸組と遜色なくなる。
⑤建材の耐久性は、2×4に使われているSPFは耐久性があまり良い建材ではない。
ただ、軸組でもホワイトウッド等耐久性の良くない建材を使うこともある。
⑥透湿性(内部結露)は、2×4は構造用合板を使うことが多いので、
気密シートの施工を正しくしないと、壁外側の透湿抵抗が過多になる危険性がある。
軸組でも、気密性、壁の内外の透湿抵抗比で、内部結露を起こしやすい住宅もある。
⑦リフォームのし易さは、2×4は一旦作った室内外の壁を外すことは難しいので、
軸組に比べて自由度は少なくなる。
と言った感じでしょうか?
まだまだあったと思うのですが、これに続く意見を、どしどしお願いします。
[スレ作成日時]2009-04-01 17:12:00
2X4 or 軸組 今だったらどちらがおすすめ?2
745:
匿名さん
[2009-07-09 09:35:00]
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by 管理担当
こちらは閉鎖されました。 |
718です。
まず、他の方も仰ってますが、建物の重心は建物の物理的な構成で決まるもので、
地震の震度によって変わるようなものではありません。
固有振動は、どんな構造でもあります。
そして、固有振動も建物の物理的な構成で決まります。
また、捻れ方向にかかる力は、2×だとか、軸組だとかの問題では無く、
建物の重心と剛心がずれた場合大きくなります。
なので、一般の住宅は偏心率が0.3以内に抑えるように、
そして、耐震等級の高い住宅は偏心率が0.15以内になるように設計します。
ただ、捻れ方向の耐力は、軸の変形が大きいと、面材と軸を繋ぐ釘にかかる力が大きくなるので、
軸が太く骨組みが強いほど耐力はあります。
面材と柱を繋ぐ最大耐力を超えてしまうと、釘は効かなくなりますが、
最大耐力内(建物の損壊が非常に激しい場合)では、
建物の変形量は、軸材、面材の変形量などで決まる範囲に収まります。
そして、普通は、ある程度の地震では、
釘が効かなくなるような状況にならないように構造を考えます。