前スレからの続きです。
前スレで話し合われた情報を私なりに纏めると、
①耐震性に関しては、2X4か、軸組かといった構造的な優劣よりも設計施工が効く。
ただ、適当に建てるなら2X4の方が施工ミスの影響が少ないので有利。
②気密性に関しては、2×4の方が自然と気密止めが入るので施工が楽だが、
軸組でも丁寧に気密止め施工をすることは可能。
③耐火性は、ファイヤーストップが入るので2×4の方が有利と言われている。
ただ、使用建材にも依るので2×4の全てが省令準耐火になるわけではなく、
軸組でも省令準耐火にすることは可能。
④断熱性に関しては、充填断熱では2×4は壁が薄いので断熱材を入れる空間が限られる。
ただし、2×6にすれば、軸組と遜色なくなる。
⑤建材の耐久性は、2×4に使われているSPFは耐久性があまり良い建材ではない。
ただ、軸組でもホワイトウッド等耐久性の良くない建材を使うこともある。
⑥透湿性(内部結露)は、2×4は構造用合板を使うことが多いので、
気密シートの施工を正しくしないと、壁外側の透湿抵抗が過多になる危険性がある。
軸組でも、気密性、壁の内外の透湿抵抗比で、内部結露を起こしやすい住宅もある。
⑦リフォームのし易さは、2×4は一旦作った室内外の壁を外すことは難しいので、
軸組に比べて自由度は少なくなる。
と言った感じでしょうか?
まだまだあったと思うのですが、これに続く意見を、どしどしお願いします。
[スレ作成日時]2009-04-01 17:12:00
2X4 or 軸組 今だったらどちらがおすすめ?2
1666:
匿名さん
[2010-07-08 10:15:31]
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by 管理担当
こちらは閉鎖されました。 |
ケナボードのことが取り立たされていたので少し調べてみました。
ケナボードはケナフを使ったMDFのような素材ですね。
透湿抵抗は低いですが、その分、暑さが薄いようです。
耐力認定には、面材に平行な力を与えて決められるので、捻れやすくても耐力認定には関係ないですが、
実際の地震では、ツーバイのようなスタッドが細い構造だと捻れの力が多くかかるので、
その点は不利かもしれないですね。
また、OSBやMDF等の構成エレメントが小さいボードは、
宅建築時の初期性能だけを考えて性能劣化を考慮しなければ、数字の上では良い素材なのかもしれませんが、
湿気を吸収した時の膨脹率が大きいので、性能劣化が激しいことは周知の事実になっています。
例えば、ある実験結果ですが、面材料を43±2℃の湯浴に3時間浸漬し、
その後21時間風乾させるという工程を1サイクルとし、それを3回繰り返すとき、
構造用合板の耐力劣化は2%程度なのに対して、
OSBは約17%耐力が劣化したという実験結果などが報告されています。
この試験は面材だけを浸漬して、その後、枠を付けて測定したのですが、
枠を組み上げた状態で同様の実験をすれば、釘保持力の劣化も加わるので、
更に大きな耐力の劣化が予想されます。
また、MDFが構造用に使用されたのは、今から10数年前に過ぎず、
日本のような多湿の環境での使用、何か雨漏りなどの問題が起こった時の不安を考えたとき、
不安が残ったので私は回避しました。
そのようなこともあり、私は長く安心して住める家を建てたいと思っていたので、
湿気による耐力劣化が少ない無機系の透湿抵抗の低い構造用面材を採用しました。
それぞれの人の考え方にもよると思いますが、
あくまでも私の場合ですが参考までに。