前スレからの続きです。
前スレで話し合われた情報を私なりに纏めると、
①耐震性に関しては、2X4か、軸組かといった構造的な優劣よりも設計施工が効く。
ただ、適当に建てるなら2X4の方が施工ミスの影響が少ないので有利。
②気密性に関しては、2×4の方が自然と気密止めが入るので施工が楽だが、
軸組でも丁寧に気密止め施工をすることは可能。
③耐火性は、ファイヤーストップが入るので2×4の方が有利と言われている。
ただ、使用建材にも依るので2×4の全てが省令準耐火になるわけではなく、
軸組でも省令準耐火にすることは可能。
④断熱性に関しては、充填断熱では2×4は壁が薄いので断熱材を入れる空間が限られる。
ただし、2×6にすれば、軸組と遜色なくなる。
⑤建材の耐久性は、2×4に使われているSPFは耐久性があまり良い建材ではない。
ただ、軸組でもホワイトウッド等耐久性の良くない建材を使うこともある。
⑥透湿性(内部結露)は、2×4は構造用合板を使うことが多いので、
気密シートの施工を正しくしないと、壁外側の透湿抵抗が過多になる危険性がある。
軸組でも、気密性、壁の内外の透湿抵抗比で、内部結露を起こしやすい住宅もある。
⑦リフォームのし易さは、2×4は一旦作った室内外の壁を外すことは難しいので、
軸組に比べて自由度は少なくなる。
と言った感じでしょうか?
まだまだあったと思うのですが、これに続く意見を、どしどしお願いします。
[スレ作成日時]2009-04-01 17:12:00
2X4 or 軸組 今だったらどちらがおすすめ?2
1586:
匿名さん
[2010-07-05 14:30:42]
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||
by 管理担当
こちらは閉鎖されました。 |
>抵抗比で合板からの水蒸気の排出を促します。
透湿抵抗比で湿気を室外に排出するには、
室内外の透湿抵抗比だけでなく、透湿抵抗の絶対値も重要です。
構造用合板を使うと、透湿抵抗の絶対値が高すぎて、
水蒸気の状態で壁の中に失火が入った場合、そのまま透過するのは、ほとんど不可能で結露水になります。
なので、構造用合板以上に透湿抵抗の高い気密シートを室内に隙間なく付けることが重要です。
一旦入ってしまった湿気を透過させるというのは殆ど不可能なので、壁の中に入れないということが大前提です。
それに対して、タイベックや透湿抵抗の低い構造用面材を使う場合は、
PBなどを通して壁内に入ってきた水蒸気を、水蒸気のまま室外に排出することが可能です。
> もしかすると木軸パネルの方が結露しにくいというのは、
> 気密の低さにより壁体内通気が起きているというのが原因なのでしょうか??
空気などの気体の気密と、湿気の気密の違いをあまり理解されていないようですね。
空気の流れが無いところでも、湿気は拡散して広がります。
一般にやられているC値は単なる空気の密閉度を測っているもので、
結露を本気で考えているところは、湿気の出入りを総合的に考えて設計しています。
> 同じ高気密住宅で外壁に合板を使うのも同じなのに片方は湿気が抜けにくく、
> 片方は湿気が抜けやすいという理由がわからないのです・・・
軸組は構造用面材として、構造用合板を使わないという選択肢があるということです。
PBと同程度の透湿抵抗の面材は幾つかありますが、釘保持率の関係でツーバイで使うのは難しいです。
ただ、軸組みのように垂直荷重を柱が支える構造だと、透湿抵抗の低い面材を選ぶ選択肢も出てきます。
ツーバイだから全てどうとか、軸組だから全てどうという話ではなく、選択肢の幅の問題ですが、
軸組みの方が、安全性を考えた構造という意味では、自由度は広いと思います。