基礎断熱にしようと思ってるんだけど、湿気対策も兼ねて床下にエアコン設置して冬場の暖房にも使おうと思うがメリット・デメリットを教えてくれ。
[スレッドタイトルを更新しました 2017/12/06 管理担当]
[スレ作成日時]2011-01-13 17:41:50
床下エアコンのメリット・デメリットを教えてください
922:
tk
[2016-03-15 11:08:45]
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>2種換気は特殊
自宅を設計した12年前は、常時換気の法制化が始まったばかりで、日本の建築業界は勉強の最中という状態でした。
どの工法がよいか調べていたら次のことが分かり、2×4住宅を選びました。
アメリカの住宅は2×4方式です。
これで、熱帯のフロリダ、日本の気候に近い東海岸、北海道並の5大湖周辺、中部の高温乾燥地帯、日本と同じ地震地帯のカリフォルニアというすべての地域に対して単一構造で使える耐候性・耐震性をもっています。
アメリカの住宅の平均寿命は65年、建築コストは標準化が進んでいるため、日本の40%です。
日本の住宅寿命は25年です。
アメリカ人の住宅費負担は、日本人のわずか15%ということになります。
日本の住宅価格が高い理由は、アメリカには存在しないハウスメーカーが最大の理由です。
ハウスメーカーは、売上の40%を自社粗利としてピンはねしています。
アメリカ人は数万円の住宅設計資料を買い、付属の材料表をホームセンターに渡して資材一式を調達し、大工だけで家をたてます。短大で教育されている大工は、ほとんどの建築作業を1人で行います。日本のように職種が細分化されていないので手待ちがありません。
最近のメールニュースによれば、日本人は25年間当たり500兆円の住宅を捨てているそうです。
日本人はゴミにする家を作っては捨てている家の奴隷です。
江戸の家の平均寿命は10年だそうです。しょっちゅう大火で焼け落ちていました。
現在もたいして寿命が違わないのは”麗しき日本の伝統”でしょうか。
自宅を建てたときは、私がハウスメーカーの仕事をして40%(1千万円)節約しました。
2年間に渡り、スリルある暇つぶしを味わえて満足しています。
アメリカの2×4住宅の壁構造は次のように標準化されています。
内壁側から石膏ボード、気密シート、グラスウール、構造用合板、タイベック、塩ビ製横張りサイデング(通気口付き)
構造用合板は、4ft×8ft合板の横張りで、上下のつなぎ目に6mmの隙間を開けて透湿経路を作っています。その他にも工数が少なくなる工夫がされています。日本式2×4住宅より必要工数、透湿性能の面で優れています。
私が2×4住宅を選んだ理由は、平均寿命65年の耐震性です。
設計当時、国内ではグラスウールの壁内結露が問題になっていたので特別に対策を考えました。
カナダの「高断熱・高気密住宅の計画・施工マニュアル」の訳本を参考にしましました。
北海道ならこの本の通りに施工しますが、温暖な湘南なのでグラスウールの防湿対策だけを守りました。
私は、実績がないときだけ理論を頼りにします。
実績を理論解析すれば、理論的に正しいことが証明できます。
失敗したときのリカバリーには、理論が手がかりです。
通称床下エアコンおじさんも理論が大活躍です。
たかが、床下にエアコンを設置するだけなのに、「実績がない理由は、問題があるからではないか」というスリルを味わいました。