新築を建てようと思ってる者です。ユニテハウスを最近知ったのですが、デザインに惹かれて建て売りを見学してきました。
壁は薄く天井が低いように感じましたがデザインはとても気に入ってます。
ユニテハウスで注文住宅建てられた方いましたら参考までに住み心地など教えて下さい。
[スレ作成日時]2012-05-06 14:26:42
UNITE HOUSE (ユニテハウス)で注文住宅建てられた方いますか?
82:
ちびとショコラ
[2019-08-14 15:49:26]
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私の開口一番は「何もかも引き算の塊の住宅ですね。」でした。
セールスマンは怪訝な表情を浮かべましたが。
私がそう受け止めた理由は先ず建物が全くの箱である事、シンプルと言えば聞こえはいいですが
もうデザイン以前の世界です。
何やらフランスの建築家をリスペクトしているらしいですが調べるとその建築家の作品も
私には良さが全く理解できませんでした。
白物家電の冷蔵庫や軽トラックを見てそのデザインを評価してくださいと言われているようで
何をどう評価すればいいのだろうと感じます。
同じキューブスタイルの住宅でも4ファサードから見て色々な表情を見せるちゃんとデザインされた住宅がありますが
それらはもっと高級な邸宅と呼ばれる住宅です。
そのような出来栄えをローコスト住宅に求めるのは完全に間違いだと思いますが。
ユニテハウスさんのこの箱になった根拠はもっと違う所にあると思いました。
それはお客様にどうやってローコスト住宅を提供するかと言う建前に対して
どうやって安く仕上げてどれだけ利益を上げるかの本音が見え隠れします。
例えば総2階プランで玄関ドアを内側に切り込んでその凹み部分を庇に代用した設計として玄関庇を省略してますがあれではちょっと風のある雨天時には何の役にも立ちません。
全ての開口部に庇は無く、当然ながら雨戸やシャッターの類も無しで小雨時にすら換気の為に窓も開けられない。
庇や軒の張り出しも無く夏の強烈な日差しが室内にそのまま入ってきます。
オプションでバルコニーを取り付け出来るのかまでは確認を怠りましたがそういえば
二階の窓辺を飾るフラワーボックスもありません。
要するに「のっぺらぼう」なのです。
普通の家はここから色々な装飾が付くのですが。
日本家屋は軒の出により夏の強い日差しを和らげ冬場は低い太陽高度の暖かい陽射しを屋内に導くように設計されていて
自然とうまく付き合えるように長年の知恵が盛り込まれています。
いくら空調技術が進化しても自然の過酷な面やめぐみを忘れて空調だけに頼る住宅設計には疑問を感じます。
外装仕上げはほとんど全てがガルバリウム鋼板でラップされていました。
セールスの方に外壁塗装メンテはどうするのですか?と質問を投げかけると「全て剥がして張替えとなります。」
それでのっぺらぼうにしているのだと受け止めました。
なるほどあの形であれば剥がしやすい。
ガルバリウム鋼板の最下端を見ると切りっぱなしになっており一般住宅に見られるような水切りすら装備されていない。
表面処理された部分は耐用年数がそれなりにあるとしても切断面から錆びが上がってくるのではないかと心配になりました。
単純な箱物ですから小細工も不要でいとも簡単に立ち上がってしまいそうです。
フランスの建築家をリスペクトしたからあの形が出てきたのでは無くコストと工数重視であの形ができてから建築家の名前を見つけて
後で理由付けされているのかなと思ってしまいます。
野暮な質問とは思いましたが例によって「坪単価はいくらですか?」
「坪40万円です。」
内心 こんな簡単な構造で40万円もするのか?と思いました。
2X4材なんてホームセンターで1本数百円で販売されています。
もちろん設備も何もかも含めての坪単価ですがそれを考慮してもあの仕事内容ではそれほど格安とは感じられませんでした。
名前の売れた2X4や2X6の住宅は坪65万円~80万円以上しますからそれらと比較すれば相対的には安くなりますが向こうは
基本骨格は同じとしてももっと住宅らしさを感じさせてくれますが逆に向こうも割高に感じます。
セールスの方が「自信はあります。」と言われるのですが私には「儲ける事には自信があります。」にしか
聞こえませんでした。
クリエイト礼文のホームページだったとは思いますが黒っぽい同社の箱型住宅が沢山並んだ写真を拝見しましたが
住宅というよりコンテナが並んでいるように見えました。
近い将来に日本の街並みがこんな風になってしまうのかと思うと末恐ろしくなりました。
見学後の感想としてはまるでどこかの分譲マンションのモデルルームを見た錯覚を覚えました。
外は箱だけだけど室内は作り込まれているというあの感覚です。
子息は逆にもの凄く気に入ってた様子でした。
最早、私が時代遅れなのだと反省しました。
それにしても最近の住宅も軽自動車も高過ぎる。
後は口出しせず子息に決断を任せます。