初めまして、最近家造りを考え始めたばかりの者ですが、
どうぞよろしくお願いいたします。
家造りを考え始めたばかりで、工法や好みなど、何を優先すればよいのか全くわかりません。
もちろん金額的に上限を超えるような無理な買い物は出来ないので、
予算に見合う範囲内でベストに近いものを、という漠然としたイメージしかまだありません。
安全性や耐久性・住みやすさなど、メーカーごとでそんなにも違いはあるものなのでしょうか?
それとも、価格が同じようならば、大体は同じような安心感を得られるのでしょうか?
初心者の**げた質問だと思われてしまうでしょうが、
メーカーを尋ねるごとに、どこが良いのか、何を優先するべきか、
ますますわからなくなってしまいます。
とりあえず展示場を見に行き、いくつかのメーカをまわり、
先日、セキスイハイム・トヨタホーム・ミサワホームのプレハブの工場見学に参加してきました。
ハイム(建坪37坪:本体2500万)
トヨタ(建坪35坪:本体2000万)
ミサワ(建坪43坪:本体2200万)
各メーカーとも本体価格は定価、照明・カーテン抜き、
付帯工事費・諸経費が約300〜400万
上記のような簡単な見積もり金額を提示されました。
ハイム・トヨタは内断熱で、外壁の厚み20ミリ前後
(20〜30年に一度の再塗装、メジの交換が必要)
ミサワは外断熱で、外壁の厚み80ミリを標準で採用
(60年間再塗装無し、メジの交換無し)
最後にたずねたミサワでは、この他に鉄骨の太さ・厚み、
防錆塗装など、ミサワが他社より優れている点を説明され、
ミサワの営業に、「この材料でこの値段はとにかく安いでしょう」と言われました。
例えば「断熱性・機密性に優れた家」という点で、
営業の話を聞いていると、ミサワの80ミリ外壁と外断熱は、
数字の上では確かに冬場は暖かそうですが、
他社に比べてそれほど違いのでるものなのでしょうか?
また、どのメーカーも耐震等級3の構造体だと言いますが、
鉄骨の太さ・形状によって、同じ等級3でも違いがあるのでしょうか?
より太いもの、より厚みのあるものを選べば、
より安全安心で住みやすい家になりそうな気がしますが、
家族の者は「国が定めた基準をクリアしていれば、どこでも同じじゃないの?」
「どこも安全性や耐久性が一緒なら、あとは間取りや見た目の好みや金額で判断すれば?」
と言っています。
実際に建築するまでには時間があるので焦りは無いのですが、
見れば見るほど、どこも同じように思えてしまいます。
もっと時間をかけて比べていけば、そのうち自分の考えもはっきりしてくるのでしょうが、今はまだ手探りの状態です。
そこで、みなさんがメーカーを選んだ決め手を教えていただけたらと思い、スレッドをたてさせていただきました。
逆に、このメーカーのここがダメで却下になったなど、いろんなお話を聞かせてください。
どうぞよろしくお願いいたします。
[スレ作成日時]2008-05-13 11:30:00
メーカー選びの決め手は?
41:
茨城県@苦労人
[2008-05-17 05:31:00]
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大変月並みな表現なのですがやはり「ご縁が有った」のだと思っています。
家探しの過程でシックハウスになってしまったことに気づいた私たち夫婦。
健康住宅仕様のモデルハウスでさえ長時間いられないことに気づき、一時はすっかり途方に暮れてしまいます。
私たちが暮らせる家を探す事など現実にできるのだろうか。
仕事が終わればブックセンターに入り浸り片端からあらゆる住宅本を読み漁り(ほぼ立ち読みです少々購入)帰宅してはネットで検索の日々。
でもどれも我田引水のように感じられてしまい自分達にとって何が本当に正しい選択なのか迷うばかり。
どうすればいいのかさっぱり自信がもてません。
住むべき土地も取得して先に近くに移住はしたものの、それでもまだ肝心の建築業者が見つかりません。
ある日の夕方展示場で何とか入れそうなモデルハウスをいくつかおそるおそる試してはみたものの建材の匂いですぐに息苦しくなってしまうし、もう暗くもなってきたので諦めて展示場を後にしましました。
家に向かって走り始めてしばらくして、まだ一度も訪ねてない家があったのを思い出しました。
数奇屋造りの豪奢な見るからにすごく値段の高そうなモデルハウス。
敷居が高くてちょっと入りづらい感じです。
「ちょっと僕らには無理そうだ」そう言ってスルーしてしまったけど、「何か」が心に引っかかります。
「ちょっとだけ寄ってみようか」 もう一度展示場に引き返して中にはいってみました。
もう夜の7時を回っています。
「ふつーだね」「大丈夫だね」「臭くないもの全然」とフツーじゃない反応を示す変な夫婦。
若い女性アドバイザーにうっかり建材の詳しい説明を求めてしまい、すぐに設計の人にバトンタッチ。
手当たり次第ななめ読みした最新の建築知識だけは過剰にあってか難しい客と思われてしまい、ほどなく事務所に帰ってきた営業にバトンタッチします。
この営業との出会いがその後の運命を決定します。
私たちの話を聞いて「大丈夫。全て調べて対応しますから。そんなに高くなくてやれますから。」
半信半疑の私たちに「同じような要望のお客さんに家を引き渡したばかり。やる自信はあります。」
そう言ってくれたのが後に契約することになった地場の工務店の社長さんでした。
希望する内容の説明と次の約束をして展示場を後にしたのは9時を回ったころでした。
私たちのような庶民にとって家を購入する事などは一生に一度しかないものと考えていました。
ですから失敗する事は絶対にできません。
使用するすべての建材の安全を自分達で確認するまで契約することは出来ない、そう思いました。
この工務店の得意とするのは国産無垢材を使用した本格木造建築と最新の通気工法でした。
新建材を使わずに建築する技術がありそうです。
また私たちが最も恐れる防蟻剤もまったく使わずに家を建てる事もできそうです。
それから毎週のように建材のサンプルを手に確認する打ち合わせが続きます。
サンプルがすぐ入手できないものはとりあえず安全データを取り寄せてもらい確認しました。
全ての仕様が決定し契約書にサインしたのは最初の出会いから5ヶ月が経過した頃でした。
全て自分達で確認した材料を用いて国産無垢材と漆喰の家が完成したのはそれから一年後のことです。
大工さんも素晴らしく腕の立つ方で和室の細かな木部造作のあわせなど未だに無垢材が毛ほども狂わず本物の手業に感心させられます。
畳も本藁床に泥染めの畳表を使用した無農薬の本物ですし、建具・左官職人さんもみな素晴らしい仕事をしてくださいました。
何より無害な接着剤のみを使用し、合板も一枚も使用していないので安心です。
住まい心地はとても快適です。
毎日、木の香りの中で目覚め、疲れて家に帰るとまた同じ香りに癒されます。
毎日本当に感動しています。
私どもの様な面倒な客にもいやな顔ひとつ見せず「これでわが社も本物の健康住宅が造る事ができる」と喜んで対応してくれた工務店の社長さんにはただただ感謝あるのみです。
なぜあの日、暗くなってから家に帰る道をわざわざ展示場にまで引き返したのか。
なぜあのとき、たまたま社長が帰ってきていて直接会って事情を話す事ができたのか。
いまだに時々「不思議だよね」と夫婦の間で話題にします。
なにか引き寄せてくれる見えない力が働いていたのでしょうか。
契約を約束した時、社長さんがかしこまって言われたことばを忘れる事が出来ません。
「この家づくりを縁としまして生涯つづく末永いお付き合いをいただきますよう、どうかよろしくお願いいたします。」
このとき私はこの一言に大変驚き、この社長を信じて間違いはないと確信したのを覚えています。
明るい希望をもって懸命に求め続けていれば、いずれ必ず最良の援助者(パートナー)は現れる。
お読みいただきましたみなさまのお家づくりが必ずや最良のものになることを切に祈っております。
長文大変に失礼をいたしました。