元々が、気密性を確保する為の工法でもあるツーバイ系住宅だったが、
御存知の通り、日本は一部地域を除いて、殆どが高温多湿地帯です。
「魔法瓶の様に」とは、高気密化を謳う際の常套語でありますが、
果たして本当にそれが、正しい最良の住環境と呼べるでしょうか。
確かにツーバイや木質パネル等と呼称される枠組壁工法には、
戦前から戦後、そして高度経済成長期に掛けて発展したそれまでの在来軸組工法では、
到底及びもつかない耐震性がある事は、否定のしようもありません。
しかし時は経ち、嘗ての在来軸組工法にも、
耐震性を引き上げるべく様々な工夫、改良が施されてきた事もまた、否定出来ぬ事実の筈です。
枠組壁工法自体を頭ごなしに、乱暴なやり方で否定も誹謗もする心算はありません。
但し、余りにも簡略化された結論への誘導には、一抹の不安と抵抗感を覚えてしまいます。
如何でしょうか。
私は住宅建築のプロフェッショナルでもなければ、現場側の人間でもない、
上にドが付く素人ではありますが、だからこそ素人ならではの目線は持ち合わせてます。
一緒に、真面目に、私と語り合いませんか。
[スレ作成日時]2011-10-29 19:49:27
【緊急提言】枠組壁工法(2×系)は我が国に似わない!
454:
451
[2011-11-13 17:39:20]
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by 管理担当
こちらは閉鎖されました。 |
451です。
ご教授有難うございます。
わたしが理解できないのは、壁体内部全てではなく、夏場の北側の逆転結露現象をどのような仕組みで解消するのか、
科学的な説明が乏しいままにあたかも自然排気だけで済ましていることにあるのです。
ご承知かとは思いますが、元々壁体内通気の工法は1975年にフクビ産業が日本で最初にエアサイクルの原理を実用化したもので、その後カネカのソーラーサーキットや四季工房のエアパス工法など同様原理を応用進化させた無数の工法に発展して在来軸組工法に採用されてきました。
わたしは他業種に勤務するど素人ですが、偶然にもフクビで最初にエアサイクルを考案した技術者の一人から通気工法の進化の歴史を直接会って聞きましたが、
日本の木材住宅最大の障害は、気密性を高めた工法に外壁通気層を組み込んだだけでは壁体内部の水蒸気を全く排出できないために、
特に夏場の北側の壁体内部の断熱材と内壁との間に結露現象が起きてしまい、透湿シートがずぶ濡れになって一部がロックウールに溜まってしまう現象にあると言うことでした。
この問題の解消にはどうしても断熱材と内壁材との間に別に通気層を設けて棟から一定量の強制換気を与え常に壁内部の空気層を入れ替える必要がある、という考え方が今現在の在来軸組通気工法の主流になっています。
さらに日本では台風によって雨が上からではなく下から軒下を叩きつけることになるため、
風圧によって軒裏から壁内部に侵入する雨水があり、どんなに雨仕舞を完璧にしてもこれを完全に防ぐことが困難な事であるかは、地元で70年建て替えを繰り返した老舗工務店の熟練大工の話から知ることができました。
いずれにしても、
温湿度の変化の激しい気候風土に耐え得る木造高気密住宅を造るためには、この湿度排出の仕組みを完全に備えていなければならない。
その仕組みの説明が不十分では進化する在来軸組工法を凌駕するのは困難なのではないかと思い、素人ながら不躾な質問をさせて頂きました。
わたしの考えでは、進化した在来の工法を日本式ツーバイも取り入れて相互発展することになるのではないかと考えております。