自然系の素材をできるだけ使用したいと思っています。
いろいろ探して白州そとん壁というものを見つけたのですが、実際に使われた方、もしくは詳しい情報をご存知の方いらっしゃいませんか?
HPなどで見ると、25年間メンテナンスフリーとあるのですが、汚れなどはどうなのでしょうか?
最近よく見るハイドロテクトのタイル(TOTO)を検討していたのですが、とにかく高くて・・・。
でもその耐久性、きれいな状態を保てるという点(色を白にしたいので特にこれにこだわりました)からやはり惹かれます。
そとん壁はそこまで価格は高くないようですし、自然系の素材ということで興味を持ちました。
でもこのメンテナンスフリーという点が逆に気になっています。
[スレ作成日時]2007-06-28 17:10:00
白州そとん壁を外壁にした方いらっしゃいますか?
585:
通りがかりさん
[2017-11-18 03:45:57]
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比較的年数が経っているので少しでも参考になればと思い投稿します。
色はW-121でそとんでは一番白に近いものになります。
ほんの少しグレー掛かった白色なのですが、明るい場所で見ると完全に白に見えます。
オフホワイトと言ったら良いのでしょうか、落ち着いた白といった感じで個人的には気に入っています。
特に表面の仕上げの陰影がはっきりとして、季節や時間帯等で日の当たる角度の変化によって印象が変わるのが面白いです。
私の家は山間部で周りは木々に囲まれており、湿気も多く外壁にとっては厳しい環境ですが、ほぼノーメンテで比較的綺麗な状態を保っています。
北側の風通しの悪いところのひさしの上部に少しコケが生えますが、ひさしに当たった雨が壁に当たり濡れ易いことと、ひさしと壁のほんの少しの隙間に毛細管現象によって水を吸って保持しやすいことが原因だと思います。
ただ、それらの条件が揃っている場所以外は綺麗な状態を保っています。
私の家は軒が短い家なので余計かも知れません。
このコケも年に一回ほど市販のコケ退治のスプレーですっかり綺麗になります。
これ以外は何もしていませんが、コケやカビ等がうっすらと発生しそうになると早い段階で対応していたのが良かったのかもしれません。
この辺りは梅雨から夏にかけてたまに外壁をチェックしていれば問題ありません。
もし、このような事が許せないという方は、軒をしっかりと出した家であれば、かなり問題は無くなると思います。
私はこの点で軒をもう少し長くした方が良かったかなと正直思っています。
あと、目立つようなクラック等は殆ど発生していません。
窓枠等にコーキング等も打っていませんので、その辺の劣化が無いのもこの壁のメリットですね。
色の変化ですが、白っぽい色を選択されている場合は殆ど無いと思います。
私の家はサンルームがあるのですが、その一部の室内部分にそとん壁が使われているのですが、雨風、直射日光に晒されていない壁と見比べても殆ど色は変わっておりません。
サイディングやリシン等、他の壁と比較して言えることはありませんが、シラスの特性か塗り壁の厚みがある為か分かりませんが、窓を閉めると外の音が静かな気がします。
その逆もあり中の生活音が外に漏れにくい防音性も高いような気がします。
結構大きい音で音楽を聴いたり、映画を見たりしますが、窓を閉めていれば外にそんなに音が漏れません。
この辺は古い建売の実家と比べての感覚なので今の最新の工法であれば同じようなものかも知れませんが。
角が崩れるという話もありますが、私の家は崩れていません。
角の部分に崩れを防止する樹脂のプレートが入っている施工法であれば崩れはないと思います。
ただ、この壁はあらゆる点でサイディングや吹き付け塗装よりも施工する職人の仕上げの丁寧さや技量、経験、知識で変わってしまうかもしれませんね。
ですから、そとん壁で家を建てようとお考えの方は、工務店や設計事務所の塗り壁の施工事例を出来れば見学して、細かい部分の仕上げ、雨仕舞等の丁寧さや、塗り壁の特徴を考慮した設計、施工をしているか良く見てから決めた方が良いと思います。
特にデザイン重視で家を設計する建築士等は注意が必要です。
日本建築や西洋建築でも古くから塗り壁を利用して家を建てていましたが、よく見るとちゃんと壁に適した家を作っています。
日本、西洋問わず100年以上持つような伝統的な古い家を良く見て頂くと納得しますよ。
私の個人的総合評価です。
塗り壁特有の重厚感や風合いがあり、見た目に関しては非常に満足しています。
また、耐久性に関しても13年を経過して多少の汚れはあっても個人的にはまだ十分綺麗だと思います。
知り合いの外壁塗装業者の人にも現在の状態を見てもらいましたが、性能自体は全く問題が無く、まだ当分何もすることは無いと思います。
色々な点を考慮して私個人的には良い壁ではないかと思っています。
ただ他の壁と比較しての評価ではありませんので、その点はご了承下さい。
それでは長文で失礼しました。