全館空調を導入された方
275:
入居済み住民さん
[2008-12-12 17:25:00]
|
||
by 管理担当
こちらは閉鎖されました。 |
コダテル最新情報
ハウスメーカーレビュー最新情報
275:
入居済み住民さん
[2008-12-12 17:25:00]
|
||
by 管理担当
こちらは閉鎖されました。 |
次世代省エネIV地域ですが、II地域仕様として基礎断熱(スタイルエースIIを立ち上がり部50mm、底盤部20mm)とし、通気層を取った屋根断熱でネオマを80mmとしています。壁はイソシアヌレート(ネオマと同等性能の断熱材)45mmの外断熱としました。サッシはII地域仕様としましたが、開口部が大きい設計なのでサッシが弱点かもしれません。当然、基礎部も室内と同じように換気・空調しています。
重要な空調設計は建築家と空調メーカで、換気空調・冷暖房ユニットの位置、給排気ダクトの径や取り回しを検討してもらいましたが、在来は桁、梁、柱があちこちに入るので、結構取り回しが大変です。また、2バイよりはましですが、1階の天井裏のスペース取りが重要になります。下手をすると、空調フィルターの交換が出来なくなってしまいます。我が家も、梁を削るか廊下の天井を下げるかの選択を迫られました。梁はいじめたくないので、廊下の天井を30mm下げました。結局、空調メーカーと建築家の調整が不十分だったということです。
ところで、全館空調の体感ですが、自動運転(外気と室内の温度差で自動制御)では、1階と2階の温度差が2度ほどでました(リビング階段ではありません)。2階は暖かいのですが1階は寒く感じます。基礎コンクリートが蓄熱するまでに2〜3日かかるとのことですが、やはり温度差は解消できていません。そのため、自動運転を止め、2階を24度設定、1階を26度設定で運転してしのいでいます。
また、1階の各部屋のドアを開放しておくと、壁上部にある給気口からドア開口部を通って排気されてしまうため(いわゆるショートカット)、1階床のガラリから基礎部へ給気されず、1階が暖まらないようです。
使い方を含めて、もう少し様子を見てみないと何とも言えませんが、水道水を用いた加湿ユニットが内蔵されているため、冬場でも過乾燥という感じはありません。ただ、冷暖房ユニットは温度が一定になるまでは結構うるさいです。
もう一つ、在来工法は天井高2,400mmで設計する場合が多いと思いますが、これでは天井高が低すぎます。天井の給気口から結構暖かい空気がやんわりと頭に降りてきます。最低でも2,600mm前後、出来れば2,700mm程度の天井高を確保した方が良いでしょう。
結構、建築家も空調メーカーもこういうところまで気を配る人はほとんどいないような印象を受けました。
工務店の全館空調施工経験の有無は関係ないと思います。建築家が全館空調を採用した家を建てた経験の方が重要です。1棟や2棟では駄目で2桁の経験が必要でしょう。それだけ失敗すれば、まともな設計をしてくれるはずです。建築家も工務店も経験が無い或いは少ないというのであれば、まず止めた方が良いでしょう。2バイの全館空調をうたい文句にしているハウスメーカーの方が無難です。見てくれよりも機能を重視するしかありません。