たくさんのご意見が集まり前スレその2も1000を超えてきました!
その3を作りましたので続きはこちらで宜しくお願い致します。
過去のスレも確認してみて下さいね。
【過去スレ】
その1 http://www.e-kodate.com/bbs/thread/14220/
http://www.e-kodate.com/bbs/thread/28704/
その2 http://www.e-kodate.com/bbs/thread/28487/
[スレ作成日時]2010-07-09 11:55:54
2X4 or 軸組 今だったらどちらがおすすめ?その3
1146:
匿名さん
[2010-11-27 08:49:10]
|
||
by 管理担当
こちらは閉鎖されました。 |
理解してないのと、ある程度は理解しているのが現れたね。
まず。基本的なことだが、
柔構造は振動を建物全体で揺らすことで、部分的に掛かる力を軽減させる考え方で、
剛構造は揺れに耐えて出来るだけ揺らさないことで、建物にかかる負担を軽減させる考え方。
柔構造の建物は、伝統工法と高層ビルくらいしかない。
剛構造には、RCや、ツーバイを含む枠組工法、筋交や面材を入れた木造軸組工法などが挙げられる。
また、揺れは大きめなので、鉄骨ブレース工法や、木造ラーメン構造も、
柔構造と言う人もいるけど、振動に接合部やラーメンで振動に耐える構造なので、基本は剛構造。
剛構造の場合は、個々の部材の変形が少なければ、振動に耐えれ許容値が上がる。
例えば、ツーバイのスタッドの中央部と耐力壁を繋ぐ釘に力が一番掛かる。
ただ、逆に、部材が固いと接合部分に負担が集中する。
これは軸で言う土台と柱の接合部や、ツーバイでの床と壁の接合部。
なので、ここの接続部が重要になる。
また、木軸の筋交も役割は、横揺れを柱の引き抜き力に変換するもの。
なので、筋交いを入れる場合は、ホールダウン金物などとの併用が必須で、
最終的にはホールダウン金物で耐える構造。
一方、耐力面材を使う場合は、横に変形しようとする力を、
ある程度は上下に流しても、柱やスタッドと面材を繋ぐ釘で直接耐える構造。
今の軸組の規定は多種多様な構造を包括して作っているので、
耐力面材を使っている構造でも、筋交いと同様のホールダウン金物の使用が規定されている。
軸部分が太くなった場合、軸がたわまない分、ホールダウン部への負担が多少増えるが、
元からオーバースペックなので、それ程影響はない。
むしろ、耐力壁を使った構造で一番力がかかる
軸やスタッドと耐力壁を繋ぐ釘に掛かる力が軽減される。
結局、地震などの振動が起こった時に、構造により多少考えなければ行けない場所は変わるが、
何処かに力が掛かり、それを耐える力が充分かで、その建物の地震への強さが決まる。
また、最近話題の直下型の縦揺れが起こった場合、一番力が掛かるのは、土台と柱の接続部や、床と壁の接続部。
ツーバイでは、ホールダウン金物の設置の規定がないので、ここが弱い傾向がある。
ただ、安全を考えて、ツーバイでもホールダウンを入れているところもある。
また、ある程度までの揺れで、耐力壁のスタッドと耐力面材を繋ぐ釘への負担は限界閾値を超え壊れる。
この限界閾値は、同じ面材を使った場合、スタッドや柱の変形が少ない方が、当たり前だが高くなる。
2×4と2×6だと断熱性だけの違いで耐震性の違いはないなどと風潮する人もいるが、
実際は同じ振動を与えた時のスタッドの変形量は2.5倍も違う。
また、最近の家は、傾向として、大空間を作ったり、吹き抜け、リビング階段などを設置している家が増えてきた。
これらは壁量計算では考慮されないことが多いが、実際の耐力を計算すると、耐力の減少率は高い。
また、蟻害や腐朽で幾らでも耐力は変わってくる。蟻害や腐朽にあいにくい工夫、
もしあってしまった場合影響を少なくする部材や安全マージンを考えた寸法の選定なども、
実際に地震にあった時には影響は大きい。
被害は多かったが、典型的な横揺れで、比較的振動の振幅の弱かった阪神淡路大震災は、
ツーバイにとって一番耐えやすい地震だったが、他の地震でもツーバイと言うだけで安全という保証にはならない。
結局は、実際の基準法の規定をクリアしただけでは、ツーバイだろうが、軸組だろうが、
特定の揺れに対して、わざと地震に弱い家を作ることは簡単にできる。
結局は、ツーバイだろうが、軸組だろうが、どれだけ真面目に考えて部材を選び、
どれだけキチンと施工するかで家の耐震性は決まってくる。
ツーバイだから、軸だから…と構造だけでひとまとめに括って、議論している段階で論外!