越後湯沢・苗場のリゾートマンションは買ってはいけない?
藻谷 湯沢のいくつかのマンションでは、水回りが老朽化しているために、蛇口から出る水道水も飲用には堪えず、住民はペットボトルの水を買っていると聞きます。
「空き家大国ニッポン」のゾッとする近未来?首都圏でさえこの惨状… 無計画な開発の果てに
2017.03.10 藻谷 浩介,野澤 千絵 現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51118
ベストセラー『里山資本主義』の著者・藻谷浩介さんと、『老いる家 崩れる街』の著者・野澤千絵さんのおふたりが明かす日本の惨状――。
藻谷 浩介(もたに・こうすけ)1964年、山口県生まれ。日本総合研究所主席研究員。主な著書に『デフレの正体』『里山資本主義』『しなやかな日本列島のつくりかた』『和の国富論』などがある
野澤 千絵(のざわ・ちえ)兵庫県生まれ。東洋大学理工学部建築学科教授。著書『老いる家 崩れる街――住宅過剰社会の末路』(講談社現代新書)が話題を呼び、累計5万5000部を超えている
藻谷 戦後の日本の住宅業界は、「供給を増やせば市場価値も上がる」という、市場経済原理とは真逆の、謎の信念によって支えられてきたのです。原理的には、供給を増やせば値段は下がるのが当然なのですが。
今から20年以上も前、日本開発銀行で地域振興の調査をしていた時分に、大阪の街づくりコンサルタントと話をしていて、初めてそのことに気づきました。
私が「容積率を上げると供給が過剰になってテナントの家賃も下がるし、地価も下落しますから、やめたほうがいいですよね」と言ったら、「はぁ? 容積率を上げないと地価が上がらないだろうが!」と激怒されたんです。
私は「供給を増やすと値段が上がる」と大真面目な顔で言う人がいることにひどく驚いたんですが、それ以来出会った不動産業界、住宅業界の人はみな同じ考えだったんです。
野澤 たしかに、同じ広さの土地を開発する場合、容積率を上げればより多くの住戸が作れますから、その土地の価値は上がりますが……。
藻谷 これは典型的な「合成の誤謬」です。その土地だけみれば確かにその時には価値は上がるのですが、そうなると隣の土地でも同じことを始めます。つまり、エリア全体で見ればあっという間に供給過剰になって地価が下がるんです。
湯沢町(新潟県)が典型ですね。都市計画もないスキー場エリアで、バブルの頃に林立した超高層のリゾートマンションの部屋が、今は超格安で売りに出ています。
野澤 そうですね。あのリゾートマンションはいまや100万円でも売れない状態でしょう。結局、持ち主にしてみれば資産価値は暴落しても、古くなった家電製品のようにどこかに廃棄することもできない。
所有権がある以上、固定資産税や管理費・修繕積立金という支出だけは負担しなければならない。ものすごい重荷になっているはずです。
藻谷 湯沢のいくつかのマンションでは、水回りが老朽化しているために、蛇口から出る水道水も飲用には堪えず、住民はペットボトルの水を買っていると聞きます。
野澤 えーっ!
住宅業界の人が買わない物件
藻谷 実際には開発業者はそんな超高層住宅の末路は知っているのです。でも「買う奴がいるのだから、今売れればいい」という「売り逃げの論理」で突っ走っているんです。
東京都心に急増している分譲タワーマンションの多くは、近い将来、高齢者が詰まった「新・山村」になって、その処理は大きな社会問題になります。その頃になって製造物責任を問われるのは、売り逃げを図った不動産会社ですよ。
野澤 だから、建築や住宅業界の人はほとんど、タワーマンションを買ってないですよね。
藻谷 そう、住宅業界の人は超高層物件を買わない。私も家は買っていない。首都圏の家を買うリスクは大きすぎます。
野澤 タワーマンションは修繕コストも膨大になります。大規模修繕や建て替えの際に住民の意見をまとめなくてはならないけれど、何百世帯もの合意を得るのは非常に難しい。
藻谷 消防車の梯子が届かないような高さの建物の修繕はかなり技術的にハードルが高い。湯沢町のように、十分な修繕ができない「立ち腐れ超高層」が激増するでしょう。そして、劣悪な状態になったマンションであっても、居住者は税金や管理費・修繕積立金を負担し続けなければならない……。
野澤 戸建てもタワーマンションも大量に余る時代になってきているのは予想ではなく現実です。こうなった以上、今すでにある空き家を中古住宅として流通できる建物にして売買・賃貸したり、古い空き家は解体・除却することが一般化するような仕組みを整えつつ、都市計画を厳格にし、規制を強化すべきだと思います。
藻谷 高さ制限の厳格な国立市(東京都)では、高層マンションを建設した業者に、住民が訴訟を起こし、一審では20メートルを超える部分の撤去を命じた。地元の不動産業者が「不当な判決だ。これで国立の地価は暴落する」と言っていましたが、現実には国立の地価は今でも上がっている。
野澤 「地区計画」という都市計画制度による規制で、実質的に住宅の供給が一定程度制限されているからですね。住宅過剰時代には、自分の家があるまち自体の資産価値を上げるよう、ひとりひとりが行政に働きかけることが、ますます必要となってくるのでしょう。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51118?page=4
[スレ作成日時]2017-05-27 20:04:01
越後湯沢・苗場のリゾートマンションは買ってはいけない?
111:
雪森茂
[2022-08-24 13:05:11]
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たしかに、苗場を代表として、湯沢駅から遠いマンションは安易に買わないことですね。岩原や舞子、石打なんかのマンションも購入希望者が高齢化してるので長距離運転が辛くなっているから、一度買ってしまうと売れにくくなっていますね。
だから、私は10年前にまだ苗場のマンションに取引相場が50万円のときに、10万円で売りに出したら、1週間後に買い手がついて売買契約が成立しました。その後すぐに湯沢の駅近、ゲレンデ直結のマンションを300万円で買いました。あれから、苗場は10年が過ぎもう完全に不良資産なりましたね。使わなくても、売れないから固定資産税と管理費を払い続けなければならないのです。でも、今のマンションは購入したときの価格からほとんど落ちていません。
今、リーズナブルにマンションをたのしみたいなら、逆に苗場は狙い目ですよ。でも、買ったら絶対に駄目ですよ。使ってないのに管理費を払い続けている人の中の賢い人が、賃貸で少しでも赤字を減らそうとしてるのですよ。
だから、苗場の賃料は上手に探すと年間維持費と完全に同額になっているのがあるのですよ。これは絶対にお得ですね。苗場は浅貝の街機能が崩壊したから致命的に値崩れしたのです。とくに夏の避暑地機能が駄目になったのですね。食材の買い物ができなくなったんですよ。でも、車で週末にスキーとか避暑に行くサラリーマンには昔と比べて何も困ることはないのですよ。定年後に苗場に長期滞在を考えていた人には最悪になってしまったたいうことですね。だから、苗場は定年前の車大好きな人向きなんですよ。
そこで、苗場は賃貸で5年ぐらい借りるのが大正解なのですよ。
しかし、湯沢は苗場とはまったく条件が違いますね。
買い物が簡単にできますからね。定年後の長期滞在は猛暑日の続く3週間ぐらいを外せば涼しく過ごせますよ。でも、岩原、中里、石打なんかの不便さは苗場とさほどかわらなないから長期滞在は不便ですよ。昔の苗場の相当する快適な避暑地としの街並みなんて、元々なかってだけのことですからね。今も昔も車がないとどうにもなりません。
今は、マンションの値段が下がっているのだから、湯沢の温泉街が1択ですよ。歩行機能まだまだ、完ぺきだけどスキーはもうほどほどにならば、ザハウスはいくら何でも高いから、ファミールビラの一番狭いのぐらいがコストパフォーマンスがいい第1選択肢ですよね。しかし、すでに歩くのにも杖がいる人は雪国のマンションは危険すぎます。熱海とかですね。そういう理由から湯沢に永住を考えるのは無理ですよ。定年後10年ぐらいの定住ならぎりぎりありかもですね。でも、リゾートマンションは定住向きではないんですよ。なんといっても郵便受けないですから、一事が万事、ゴミ捨て場だって小さいでし、駐車場だって温泉だって全個数が使う分ないですからね。まあ、定住後は他のマンションオーナー全体に迷惑がかかるのですよ。甘い考えで定住を考えてはだめですね。とうぜんのことですが嫌われます。気の小さいわたしには絶対にできません。
運動もまだまだできるという人はライオンズマンション第二が最適物件ですね。ロッカー室から直接ゲレンデにでられますからね。駅から歩けるし温泉もあるし、小振りの物件が多いから管理費安いからね。窓からの景色も雄大で部屋から自然が楽しめますからね。食事処も自由自在に選べます。湯沢で一番のスーパー野口も雪がない時期は軽い散歩程度でいけます。ほとんどが小振りだけだから定住むきではないですね。でも、小振りだからセカンドハウスとして最適だし、買い手もすぐつくのです。
定住向きの大ぶりの物件には手をだしてはだめですよ。買い手がつかないから売れないくなりますよ。マンション情報として大きな物件比率が異常高くなっていますよね。これからリーズナブルにリゾマンを楽しむのは、本来ならばリゾマンには手が届かなかった庶民といわられる人なのですからね。不良資産を?まないためには、管理費2万円以下をおすすめしめす。