現在、業界のグレーゾーンを白黒ハッキリさせようとする施主を相手に奮闘中です。正直、白黒ハッキリしたら、住宅ってほぼ、違法建築になるような気がしてきました。皆さんは如何ですか?
[スレ作成日時]2015-08-04 00:04:41
建築業界のグレーゾーン
36:
匿名さん
[2015-08-20 10:03:14]
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現在、業界のグレーゾーンを白黒ハッキリさせようとする施主を相手に奮闘中です。正直、白黒ハッキリしたら、住宅ってほぼ、違法建築になるような気がしてきました。皆さんは如何ですか?
[スレ作成日時]2015-08-04 00:04:41
36:
匿名さん
[2015-08-20 10:03:14]
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>28です
パソコンでは直角はすぐに出来ます
自分の手で三角定規の直角部分で直角を引いて
それが本当にパソコンで作った直角と同じだとお思いですか?
巻尺が本当にその数値を表しているとお思いですか?
ゼロを基準とする際に直角に立ち上がっているその隅から
たれ下がることなく測ったとして、その基準ゼロ位置は
寸分の間違いなく基準として成り立つ場所でしょうか
答えは否です
鉛筆の線の幅や定規への当て方、温度による定規の伸縮
ゼロ位置の取り方や抑え方、それらで1ミリから数ミリ
場合によっては1センチ以上の誤差が発生します
なので基礎業者は遣り方の際に何度も測り直したり
直角を確認します。水糸の貼り方を鉛筆の芯なのか
外なのか中なのかまで指示を出すこともあります
そうやって生じた誤差を出来るだけ小さくしています
それでも生まれる誤差です
プレカットが普及して在来でも手刻みの誤差による
歪みは最少になり、品質的にも安定してきています
(だから軸組でも構造計算が可能になってきたとも言えます)
それでも天然の木材を使用しているので
現場に搬入された時には木材のサイズはバラバラです
12cm角に指定していても12㎝微妙になかったり
それ以上あったり
上棟時には建物自体が垂直に建っているか確認しながら上棟し
仮筋違をいれて固定しても、100%の垂直は得られません
鉄筋コンクリートの完成品のような強固な固定は出来ませんから
そういう環境の中で出来るだけクリアを小さくし
求められる工期の中、極寒、灼熱地獄に耐えながらのハンドメイドです
その完成品に工業製品のクリアランス(>31さんにグレーと聞いて自分も
思い込みだったなぁと反省していますが、あえて引き合いに出します)
1ミリの狂いもないような品質を求められて、すべての努力を
否定される職人の気持ちが>29さん、理解できますか?
企業努力、職人の努力が全くないような言いぶりは不快です
彼らの努力は賞賛に値すると思っています
もちろん、出来ない職人も中にはいます
ミリ単位未満の精度(精密工業製品のイメージ)
ミリ単位の精度 (工業製品のイメージ・建物本体のクリア)
センチ単位の精度 (配置や外構工事などのクリア)
私のイメージは上記の通りです
模型でもいいから1から作ってみてはいかがですか
寸分の狂いのないハンドメイド
努力が不要だとは思っていませんし、職人は努力しています
その努力を知っているからこそ、変にクリアがどうのこうのと言われると
その時点でこの施主は職人の努力を見ていなかったのかと残念に思い
それと一緒に説明が億劫になってしまい、言葉が足りなくなってしまう事もあります
工務店の社長が利益を求めていようと、ハウスメーカーの社長が富を得ようと
現場の職人は与えられた時間と材料で最大限努力して良いものを造る努力をしています
(時々残念な職人もいますけどね)
なんだかまとまらなくてスミマセン