遮熱住宅
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№2
[2008-07-26 00:48:00]
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16:
№2
[2008-07-26 00:48:00]
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住宅業界の「遮熱」は、アヤシイしなものや工法がはびこっているのでご注意。
ちなみにソースはインターネットではなく、伝熱工学を勉強すれば分かること。
熱の移動(熱伝達と呼びます)は、主に以下の4つで行われます。
・熱伝導(物体内の熱の伝わり)
・対流(空気や水の流れによるもの)
・放射(赤外線の放射、吸収)
・相転移(液体⇔気体⇔固体への変化)
「遮熱」とは、このうち「放射」による熱伝達を遮ること、という意味で使用されるようです。
面倒くさいので詳しい説明ははしょりますが、放射のエネルギーは絶対温度の4乗の差に
比例します。よって、遮熱は太陽光を直接遮る/放射冷却を抑える ことに意味があります。
(太陽はウン千℃、宇宙空間は数ケルビン)
たとえば、屋根を遮熱塗料など反射率の高い表面にすると、太陽光からのゲインが1/10程度に
減りますので、かなり効果があります。
ただし、冬季のゲインも減りますので、年間通すと省エネ性にあまり変化はありません。
(シミュレーションした結果、地域によって+だったり-だったり、というのを論文で読んだ。
最善は夏に遮熱塗料を塗り、冬に普通の塗料に塗り替えること。)
同様にLOW-Eガラスも、表面に薄く反射率の高い金属を蒸着することにより太陽光からの
赤外線を遮り、放射冷却を抑えます。
メーカーはあまり謳っていませんが冬季のゲインが減少するというデメリットもあります。
逆に、壁の中や天井裏で遮熱材を使用してもほとんど意味がありません。絶対温度の4乗の差が、
太陽-屋根と比べて圧倒的に小さいからです。
ただし、スレ主の工場の話のように、断熱性が著しく低い場合には結構効果があると思われます。
一昔前の工場は断熱材まったく無しの場合もあります。
こういったところでは、極端な話布一枚でパーテーションしただけで、かなりの効果が見込めます。
しかし、同じお金をかけるなら、断熱材を厚く入れたほうが費用対効果は高いと思われます。
なお、断熱材=蓄熱材という認識は間違っています。
もちろん断熱材も蓄熱します。しかし、蓄熱量は重さに比例するため、構造物よりも十分に
軽い断熱材が蓄える熱量はたかが知れています。
まとめ
遮熱工法が普通より安いのならともかく、高いならやめときなさい。
開口部と断熱材に金をかけ、通風、採光、軒、庇を工夫したほうが良いですよ。
それでもやるなら、最低遮熱を除いて品格法の最低基準くらい満たした上でやるべきです。
>11
まずもって全然意味が分かりません。
開放系でなぜエネルギー保存則が出てくるのでしょうか。
断熱と遮熱の何がどう同じなのでしょうか。
是非お答えをお聞かせ願いたいと思います。
>断熱部で熱移動があればそりゃ当てはまらんが本当の断熱材は熱交換
>をさせないことにより断熱するのだから
断熱材で熱移動がないと思っておられるのですが?
大丈夫ですか?
>12
>日本では「遮熱」に対する研究がいまひとつ進んでいません。
遮熱自体はめずらしくもなんともない技術です。
日本では〜というのは詐欺師の常套句では?
あまり知らない人たちに、「日本では流行っていないけど海外では盛んですよ〜」
実際海外ではどうか、調べる人(調べられる人)はほとんどいません。
仲間に「NASAで開発された〜」があります。
>数値がどうのという理屈より感性で選ばれても問題ないと思います。
無垢材の質感が好きだから〜というなら分かりますが、断熱性能などの数値で
ハッキリと計れるものを感性で選ぶ意味って何でしょうか?
ご教示ください。
>13
大手がこの言葉をあまり使用しないのは、効果が薄いからだと思いますよ。
>15
えらそうなことを書き込むときはちょっとくらい調べる事をお勧めします。