■読書感想文■
16:
明津
[2011-01-10 18:03:18]
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明津
[2011-01-10 18:03:18]
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村山由佳 著「星々の船」
とある家族の話です。
父、母(先妻・故人)義母(後妻・故人)長男、次男、長女、次女、長男の娘
それぞれが複雑な事情・思いを抱えていてを一言でこういう話ですとはいえないし、
全員、けっして幸せであるとはいえない状況。
父、長男、次男、長女、次女、長男の娘がそれぞれ語り部となり、短編小説のようになっています。
こうしよう、こうしなければ、こうすればよかった、こんなことしなければ・・・・
当たり前といえば当たり前なことですが、悩みなど無さそうに日常を過ごしているように見える人も、
また一見ごく普通に見える家族も、実は色々な思いや事情を抱えて生きている。
こんな事を感じました。
この家族は皆、今、幸せではない知れないけれど、絶望しているわけではなく、
希望のような、可能性のようなものも感じる事ができたので、
そこが少し救いというか、良かったなと思いました。