テレビに出ている耐震性能CMについては、ちょっと問題が感じます。
テストされているのは、何らか四角の家ばっかり、実際の物件と比べてみてください。実際世の中、特に建売の物件、真っ四角形の家があまりないではありませんか???
実際の物件は地形により形がそれぞれ違っています。四角形の建物と比べ、安定性が欠けているはず。テストでは、四角形の建物が何もないかもしれないが、実際の物件なら、何らかの損傷を受けるはず。
皆さんはどう思いますか。
[スレ作成日時]2006-01-22 23:55:00
一戸建ての耐震テストについて
53:
17
[2006-05-15 13:02:00]
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以前にも説明していますが、加速度と速度は比例しませんよ。
また、地震のエネルギーの基準は決まっていますよ。
通常公表される加速度波形ではなく、速度波形(加速度波形を積分しても求めら
れます)で見ます。
ハイムの実験は直下型で阪神の2.2倍レベル(最大加速度1873ガル)の地震波
です。測定上の最大加速度が2202ガルというだけですよ。
だから、単純にエネルギーも神戸波を2.2倍に増幅したと言うことは、時間は変わ
っていないので2.2倍で良いと思います。
ハイムの最大加速度2202ガルで2.7倍(神戸のX方向818ガルを基準?)と表現
しているのは、説明不足でよく分かりませんが、おそらく3成分(X、Y、Z方向の揺
れ)の合成波と思われます。再現した地震波の最大加速度は1873ガル(X方向)と
書かれているので、加速度が大きい基準の違う合成波を持ち出しても意味はあり
ません。同じ地震波でも実験しているミサワは計測上の最大加速度で地震規模を
表現しないで、再現した内容で説明しています。
地震の規模とは加速度と時間の両方で判断する物です。
ところが、加速度だけで地震の強さを判断する人がいます。
今までの地震の中には加速度は大きいが一つ一つの揺れの周期(時間)が小さいの
で被害の少なかった物はたくさんあります。逆に阪神大震災のように揺れの周期が大
きい物が多い為に、甚大な被害を与えた物もあります。
地震の強さを比べるには、加速度(ガル)ではなく、加速度に時間を掛けた速度(カイン
)で判断するようにしましょう。