先日より基礎工事が行われているのですが、基礎の立ち上がり部分(一列)の鉄筋がゆがんでおり、コンクリートの片方のかぶり厚さが5ミリしか確保出来ない状態でした。業者に連絡すると、基礎の幅を15センチから20センチに変更するので問題ありませんとのことでしたが、問題ないのでしょうか?
[スレ作成日時]2008-08-31 16:38:00
基礎工事の鉄筋のゆがみについて
54:
16
[2008-11-27 10:06:00]
|
コンクリートの中の鉄筋は、24さんも知ってのとおり引張り力を受け持ってます。
コーナー部などについては、構造計算上は曲げることを前提としないで、別々に計算していますから、鉄筋を曲げた部分の強度が落ちても問題ないのです。
用心的に曲げて組み立てています。実際曲げて一体化させたほうが強固になりますので、鉄筋量を増やさないで強度が増すのなら、そちらのほうが良いでしょう。という考えからです。
ちなみに、現在主流となっている異型鉄筋はコンクリートの付着力が強いので、端部はそのままでよいのですが、昔よく使われていた普通丸鋼は、付着力を増すために端部をフック状に加工する必要がありました。このやりかたも、構造計算上は必要ありませんが、やったほうがよい。という考えから決められていました。
本題のアンカーボルトを曲げてよいかについてですが、私の考えとしては、問題ないように思います。
たしかに残留応力等により強度は落ちると思いますが、それ以前に土台の木材のほうがもたないからです。
基礎のアンカーボルトは、引っ張り力とせん断力が発生しますが、引っ張り力の際、土台はアンカーボルトの角座金部分だけで受け止めてます。せん断力についても土台はアンカーボルトの穴だけで受け止めてます。どちらにしても計算する必要がないくらい木材のせん断抵抗のほうが負けるでしょう。
こんなこと書くとアンカーボルトの曲げ修正を肯定しているようですが、実際は修正しないで施工するのがいいのはあたりまえです。ただし、間違えやミスで傾いてしまったものは、アンカーボルトを曲げ修正するしかないということです。
アンカーボルト部分のコンクリートを打ち直す方法もありますが、コンクリートに打継目を作るより、曲げ修正のほうが妥当だと思います。
ただし修正方法も適切にしなければなりません。基礎のコンクリートに影響を与えない方法です。田植え方式?をして曲げ修正するような人は、おそらくネジ山を傷めないようにナットをつけて、ハンマーでたたいて直すでしょうが、これでは基礎のコンクリートに悪影響を与えます。鉄筋加工具のようなもので、基礎にあまり力を掛けないように修正する必要があります。