【原発】 原発⇒自然エネルギー 【もういらない】

[匿名さん]

政府エネルギー政策が大幅に変わり
自然エネルギーの採用に力を入れるようです

一般住宅向け太陽光にも新たな助成金など始まりますか？
始まらなくても、あなたはこれから取り入れますか？

[9: 匿名]

原発を捨てれば何か別の引き金を引くことになりうる。



２０１１年、３月１１日、東日本大震災が発生した。
福島原発が危機を迎え、原発は民衆に追い出されることになった。
２０１５年、地球に対してエコロジー、をスローガンに始まった政策は民衆を欺いたに過ぎなかった。
２０５０年までに原発で稼いできた電力を太陽光に変更するという政策だ。
そして１０年が過ぎた、未だに太陽光は効率が悪い。
火力で稼いだ電力で発電板を作るが、作るときに必要なエネルギーを決して上回ることはない。台風が来ればはがれて行くランニングコストもばかにはならない。
さらに１０年がたった。
太陽光発電は統計上5割に達していた。
巨大なビジネスだ。官僚や大企業、国が一体となったでかい詐欺だ。
だが実質は効率のよくなったガスタービンの膨大な電力で太陽光発電板を作り、それを下回るエネルギーを発電させているに過ぎなかった。
それでも、民衆は太陽光発電が３割に達していない某電力会社を叩きにたたいた。翌年、その会社は太陽光の比率を４５パーセントに挙げた。
その会社は大量のガスタービンを作り、太陽光発電版を作る電力にあてた。相変わらず太陽光発電で得られるエネルギーが下回っている。
それから１０年がたった。
ついに来るべき時が来た。
太陽光発電は効率を落としつつある。
海は過去より熱くなり、膨大な水蒸気を吐き出し始める。天候不順の日が目立つようになる。台風は強くなり太陽光発電設備のランニングコストが増えた。人類はまたガスタービン発電所を増やしてそれに対処した。
ついに海が迫りつつある。
オランダは海に沈む。
人類は海を温めてしまった。それから５年がった。
日本人は迫りくる海に防波堤を作った。津波で壊れた。
アメリカ人は聖書にある大洪水だ、と叫んだ。箱舟を作った。造船所が作ってる最中に海に埋もれた。
ロシア人は凍土が溶けて石油が掘りやすくなったと喜び、全身が真っ赤になっていた。ガスが安くなった。
それらは地球を暖めるにすぎない膨大なエネルギーのロスだった。
ついには東京二十三区がしょっぱくなった。
すでに赤道付近の海からはメタンハイブレードが噴出していた。
三大温室効果ガス、水蒸気、二酸化炭素、メタン
これらすべてがある地点をすでに超えていた。
そして悪循環―――――ポジティブフィードバック―――――が始まった。
善意的な科学者は地球があつくなり始めていることを警告しようとしたが、国がそれを丸め込んでいた。
それから５年がった。海という海から大量のメタンハイブレードが噴出している。
絶望したとあるアメリカ人がそれに火をつけて膨大な火柱が上がった。それは宇宙から目視で確認できたと言われる。
人類は気付いた。あと３０年で地球の気温は100℃を超える、えらい科学者はこういった。
「我々はポジティブフィードバックという引き金を引いてしまった。もう遅いんだ」
民衆は叫んだ、国が悪い電力会社が悪い、と。
海に沈んだ我が家を見て「電力会社が憎い」と言った。
人類はついに核エネルギーに再度光を当てようと考えた。
だがロストテクノロジーの復元に手間取る、という事ががかるまで３年かかった。その間に気温は赤道付近で平均1.5度上昇した。
人類はせりあがる海面に対して大移動を余儀なくされるが、これは割とどうでもいい。
もうこれを記録する人は、後世に伝える必要はなくなるという観測が出ている。
メタンハイブレードの噴出はオホーツク海で始まろうとしてた。
オホーツク以南では東シナ海をはじめ世界各国で噴出している。
それはさらに海を温めた。
ついに人類は地球を捨てる覚悟を決める。
優秀な人類は招集され、地下、成層圏、衛星、そして生命が暮らせそうな星が２０光年離れた場所にあるという、それをめざして移動する箱舟に分かれた。
ノアと名付けられた新地球探索船は宇宙で作られることになった。
それから２０年がったった。
人口が２億を下回る。地下に残るものが世界各国に1億５８００万人。成層圏にあって地下とつながるコロニーに2000万人。
衛星に1000万人弱
ノアの方舟には３０万人しかいない。
ノアは２０光年離れた星に向かって進みだした。
赤道直下の海は沸騰し始めている。
それから５年がたった。
せりあがってきた海面は低下を始めた。
成層圏のコロニーや衛星と通信手段を持たない地下のコロニーは地上の映像を見て「人類がいなくなったことにより地球環境が改善された」と判断し、地上に検索隊を送る。大半が死ぬ。死者が１０００人に達しようとした時、海が沸騰しているだけだという事を知る。
大気圧が上がる。
海が沸騰していることを観測したロシア人は赤道に発生した超巨大台風に吹き飛ばされた。
衛星と通信手段を持つ高機能な地下コロニーはパニックが発生していた。
最新の技術でよみがえった原子力発電を搭載している地下コロニーは海水を電気分解することで酸素を得ていた。
いずれ海はなくなるらしい。
２０年後、地下の人類は焼け死ぬか酸欠で全滅した。
地球上は雨の無い嵐、気流というべきかもしれない、に包まれていた。
成層圏のコロニーは気流ですべて倒れた。
それから１００年たった。
衛星の人間ははるか昔、なぜ原発を止めたのか議論していた。
原発がどのような事故に陥っても、今の地球の様に気温が２５０度を超えることはなかったはずだ、と叫んでいた。
なんで太陽光なんて頭の悪いものに頼ったんだ、とも言った。
いずれ私たちは死ぬでしょう、衛星も古くなる。
絶対大丈夫と言われた地下コロニーは全滅。成層圏は涼しいと言われつつ最後には倒れた。次はわれらだ。
衛星に生き残る人類は、原発に反対した人を憎みに憎んだ。
彼らはとうに死んだだろう。だが憎みに憎んだ。
ああ、人類は、彼らの浅はかな知識によって何か別のトリガーを引いたことに気付かなかった。
そうだ、こうなったのは彼らのせいだ。
彼らはおそらく現代において、責任を持たずに叫んでいる。
だがもしかしたら２００年後、猛烈に恨まれることにもなるだろう。
そして大半の衛星の人間は死んだ。デブリが突っ込んできたのだ。
その時、地球は茶色だったという。
残った衛星の人間は、決して来ない日を待っている。
気温は２５０度。いつか、いつか地球が冷めるその時まで。