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購入検討中さん [更新日時] 2008-08-26 13:32:00
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坪単価60〜65万円で鉄骨住宅の新築を検討しています。
(ここで言う坪単価は建物の本体価格を指し、水道工事や地盤改良工事やインテリアや外溝を含みません)

ハウスメーカー限定とするなら、みなさんはどのメーカーのどの商品で家を建てようと思いますか?

ハウスメーカーを取捨選択する際の参考にさせていただければ、と思っております。

[スレ作成日時]2008-08-25 15:03:00

 
注文住宅のオンライン相談

どこのHMを選びますか?

26: 住まいに詳しい人 
[2008-08-26 10:26:00]
一般論として、軽量鉄骨と木造の特徴は以下のようなものだと思います。

○基礎の作り方。
鉄骨は木造に比べて重いだけでなく、荷重が柱に偏りやすい傾向にあります。その偏った荷重を分散させるため、基礎の立ち上がり長は木造よりも高くしなければなりません。また、基礎にかかる力が大きいため、ベタ基礎にするとスラブに掛かる力が大きく、木造よりも遥かに厚いスラブを作らないと力が分散できないので、ベタ基礎にすると高くなるので、布基礎になっている傾向が強いです。

一般に、ベタ基礎だと建物の荷重が分散されて地表に伝わるけど、布基礎では地盤にかかる最大荷重は大きくなるので、ベタ基礎よりも遥かに固い地盤でないと、不同沈下を起こす可能性があります。充分に固い地盤だったら、どちらでも良いですが、地盤が柔らかめの時はベタ基礎の方が良いです。

○地震による揺れ方。
軽量鉄骨は柔構造になっていることが多く、木造は耐力壁を使った剛構造が多いです。
柔構造は地震が起こったときの建物にかかる最大加速度は、剛構造より小さい代わりに、揺れの振幅が大きくなる傾向が強いです。一方、剛構造は逆で、揺れの振幅が小さい代わりに、最大加速度が大きくなる傾向があります。

ただ、軽量鉄骨でもユニット構造の場合は、各ユニットは剛構造になっていますが、ユニットの繋ぎ目には非常に大きな力がかかるので、ユニット一つ一つが耐震性を確保しているというセールストークがありますが、問題は別のところにあるので、繋ぎをどのようにしているかに注目して構造を考えて方が良いでしょう。

また、面材を使っていても木軸とツーバイとでは、荷重の受け方が違っています。木軸は柱、梁などの構造材で荷重を受けるのに対して、ツーバイは壁で受けます。この壁に掛かる力は、スタッドと面材を繋ぐ釘に常に掛かり続けるので、長いスパンで見ると経年的に接続が弱くなっていきます。なので、ツーバイで構造が歪んできたら、建物自体の耐力が落ちてきている証拠なので注意が必要です。

○気密、断熱性
鉄骨の最大の弱点は鉄骨が熱橋になって、断熱性能を落とすと言うことです。各社それなりの熱橋対策をしていますが、断熱性を考えると、現状では木造に軍配が上がるでしょう。
また、鉄骨は先にも話しましたが、柔構造になっていることが多いので、建物は大きく揺れやすいです。そのため、構造的に気密性も上げにくい傾向にあります。

○壁体内結露
鉄骨造では、前述の熱橋の問題で木造よりも、壁体内結露が起こりやすいです。
鉄骨でも木造でも気密シートを正しく施工すれば、理論上は冬型の壁体内結露は問題なくなりますが、本州以南の高温多湿の夏がある地域では、鉄骨造の熱橋は夏場の逆転結露に特に悪影響があるような気がします。

木造でも、木軸では筋交や最近流行りの透湿系の面材を使って結露対策はされていますが、ツーバイでは、耐力壁で荷重も支えるため太い釘を使わなければならず、面材の釘保持力も重要になるので、構造用合板を使うことが多いです。そのため、壁から湿気が抜けにくく、かつ、構造用合板も湿気に非常に強い分けでもないので、ツーバイで構造用合板を使った作りの場合は、壁体内結露に弱い傾向があります。

○耐久性
耐久性に関しては、軽量鉄骨では鉄骨の錆の影響が大きいです。
軽量鉄骨は肉厚が薄いので、錆で肉厚が1mm程度薄くなると柱としての役割を果たさなくなる場所もあります。各社防錆加工をした鉄骨を使っていますが、搬送、施工中に傷が付くことも多く、それらは現場塗装で対応します。これらは施工の丁寧さに依るところが大きいので、どの程度というのは言いにくいところですが。

木造では蟻害、腐朽対策が耐久性に占めるウェートが高いです。
これらも使用建材、施工の丁寧さに依るところは大きいです。


いろいろと書いてきましたが、結局は軽量鉄骨だ、木造だといった構造によるある程度の向き、不向きはありますが、丈夫な家を作るには、それ以上に、設計、施工の占める割合が高いと思います。HMで紹介されるスペックは、全てが理想的にできたときの最高スペックです。実際の家には、ある程度は細かなミスなどが積み重なり、それよりも性能は落ちています。その度合いの方が、実際の家の性能に占める割合は高いというのが現状だと思います。大手と呼ばれるHMでも、これでは…と感じられる現場は結構あります。構造を決め打ちするよりも、どれだけ真摯に家作りに取り組んでいるHMかを判断基準にされることをお勧めします。

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