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第9回 とかく気になる地盤に関する資料はここをチェックする

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地盤調査資料の見方のコツとは?

「戸建てに住みたいですが、地盤の強さについては、どのようにチェックすべきですか?」

住宅を購入するにあたり、昨今特に意識されているものが地盤に関する内容です。

2000年(平成12年)6月に行われた建築基準法の一部改正において、建物新築時には、地盤調査を行うことが事実上義務化されました。最近建てられた新築を含め、この時期以降に建築確認申請の手続きが行われた建物であれば、ほとんどの戸建て住宅について地盤調査に関する資料があるはずです。

地盤調査資料の見方のコツは、「N値」といわれる地盤強度の数値と、その値がでている土の表面からの深さを照合してみることです。このN値の数値が高い(大きい)ほど、地盤が強固であることを示します。木造住宅を充分に支える一般的な地盤強度として、このN値がおおよそ10以上あるかどうかを見て下さい。

このとき大事なのは、N値10の値を示す地盤の深さ(貫入深さ)が、地表面からどの程度深いかです。N値10以上を示す土地の深さがおおよそ数メートル以上深い場合には、何らかの地盤に関する工事を行っている可能性があります。

住宅向けの地盤改良工事の種類は主に3種類

戸建て住宅を建てる場合に行う地盤改良工事にはおおまかに3種類あります。

「表層改良工法」「柱状改良工法」及び「鋼管杭工法」の三つです。これから住まい購入を検討されている方であれば、これらの用語は知っておくと良いでしょう。

どの工法が選択されるかは、土地の性質や地盤が固い層までの深さにより、適切な工法が選択されます。もし、何らかの地盤工事が行われているとしたら、どの工法の地盤工事を行ったか、その資料などを保管していないかを確認してみて下さい。

注意したいことは、地盤強度というものは、同じ敷地内でもおおよそ一様ではないことです。

下図のように、軟弱な地盤と硬質な地盤が斜面的に接する場合など、おおよそ数メール違う場所で全く異なる地盤強度の値がでることも珍しいことではありません。敷地全体の地盤強度を隅から隅まで調査することは事実上できませんので、地盤に関して詳細な意見が欲しい場合には、地盤を専門に扱う業者へ相談するほうが良いでしょう。

ただし、地盤の専門家においてでも、地盤強度を全て正確に察知することはおおよそ難しいものであると認識してください。

松本 智治 このコラムの執筆者
松本 智治(マツモト トモハル)
不動産鑑定評価システム代表、不動産鑑定士。不動産仲介から戸建て建築、宅地造成、ビル再開発、賃貸アパート大家業、エリア調査まで、不動産に関わる現場を広く経験しているのが強み。

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