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第7回 積水ハウス株式会社(シャーウッド)の評価

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水ハウス株式会社の会社情報は以前の記事をご参照ください、ご存知の通り日本で最大のハウスメーカーです。

1960年に積水化学工業にハウス事業部を設置したのが始まりで、軽量鉄骨の住宅をスタートさせ順調に業績を伸ばしましたが、1986年にツーバイフォーの商品を発表。

しかしながら、ツーバイフォー専業メーカーに太刀打ちできず、1995年にシャーウッド事業部をスタートさせ軸組工法に変更した経緯があります。発表当時は今までにない斬新なデザインで人気を博しました。

積水ハウス シャーウッド 総合評価:★★★★(3.67)
耐震:★★★(3)
断熱:★★★★(4)
気密:★★★★(4)
耐火:★★★(3)
遮音:★★★(3)
耐久:★★★(3)
設計自由度:★★★★★(5)
施工力:★★★★(4)
アフター体制:★★★★(4)

当初は1支店で鉄骨系とシャーウッドを同時に営業していましたが、もともと鉄骨専業メーカーであるために、木造の経験を持つ社員が少なく販売当初は施工体制や現場監督の技量に問題が多く見受けられました。

その後シャーウッド専業支店として、鉄骨系と支店を分離しましたが、現在は1支店ですべての商品を扱うように体制は戻っています。

営業は顧客の希望を確認して、鉄骨をすすめるかシャーウッドをすすめるか初期段階で決めているようですが、トークとしては「鉄骨も木造も両方扱っているので、どのメーカーよりも、それぞれの工法の良さがわかっている」という内容であるが、結局「木造・鉄骨」構造躯体としては明確な優劣は付けられないということです。

現場施工は鉄骨系と同様に、子会社の積和建設が担当します。

木造系では、共通の問題点ですが雨養生が悪いと下記のよう、特に床合板の含水率が規定値(19%未満)を超過してしまいます。


また、断熱検査でも鉄骨系と同様に断熱欠損の指摘が多い点が気になります。


シャーウッドは国土交通省の型式認定を受けている建物です(シャーウッドだけでなく大手ハウスメーカーはだいたいそうですが・・)。

型式認定工法とは、イメージしやすく言い換えれば特許のようなもので、建築時の確認申請での審査項目が減り、審査期間が短くなる利点がありますが・・一方では、細かな部分に関しては、審査が簡素化される=申請者に委ねられていることです(特許者の責任でやってね!ということでしょうか・・)。

シャーウッドの梁と柱の接合部は構造金物により緊結されていますが、現場で指摘するのは下記のとおりです。

<現場で指摘する実例>

仕口部のナットのネジ山の出量は、JASS11(日本建築学会の建築工事標準仕様書)並びに国土交通省建築工事標準仕様書7節6.7.2ボルト接合(f)(3)に記載されるとおりボルトの先端ネジがナットの外に2山以上突き出ていることを確認しなければならないと規定されています。

つまり、国土交通省建築工事標準仕様書に明記している事項が守られていなくても型式認定を受けているといった矛盾があります。写真は下から見上げた写真です。

大手ハウスメーカーは「型式認定だから安心です」と言い切る担当者が多いのが実情ですが、本来「型式認定=確認申請の審査手順・項目を簡素化」の意味合いが強いですから、すべて安心というわけにはいかないはずなのですが・・

積水ハウス株式会社(シャーウッド)の評価は以上です。

次回はホームインスペクションでの実体験に基づいて、三井ホーム株式会社を評価します。

市村崇 このコラムの執筆者
市村崇(イチムラタカシ)
一級建築士・ホームインスペクター。大手HMの現場監督を経て2007年に設計事務所・工務店を設立、10年間で500棟以上の施工管理を行う。2013年に(社)住まいと土地の総合相談センター副代表に就任。建築トラブルを抱える多くのクライアントの相談に乗る傍ら「絶対に後悔しないハウスメーカー&工務店選び 22社」など多くの本を企画、執筆している。

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