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第24回 投資信託New!

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在、銀行の普通預金の金利は0.001%となっており、例えば100万円を1年間預けたとしても、利息は10円しかつきません。昔と違い、預貯金にはもはやお金を“増やす”機能は無いに等しい状態となっています。

一方で、今後物価が上昇していくと、いわゆるインフレリスクによってお金の実質価値が減少していき、同じ100万円を持っていても今よりもどんどん価値は下がっていってしまいます。

そのため、これからは預貯金だけで資産を築いていくことは賢明ではなく、積極的に投資をしていく必要性があると言えるでしょう。しかし、投資と言っても、株や外貨などは難しくて一歩踏み出せないという人も多くいると思います。
実際、お客様の家計診断をさせて頂くと、投資をされているご家庭はまだまだ少ないと感じます。やはり、ほとんどの人が投資に対する恐怖心があったり、投資自体に興味関心が薄いようです。

しかし、前述したように今は預貯金だけで将来の資金を準備していく事は逆にリスクであると言えるため、積極的に投資をしていくことをお勧めしています。
そこで、今回は初心者でも投資しやすい投資信託について解説していきます。

投資信託とは

投資信託とは、金融商品の一つで、下記の図のように、多くの投資家から集めたお金を、ひとつの大きな資金としてまとめ、ファンドマネージャーと言われる運用の専門家が、株式や債券、不動産などに分散投資して運用し、その運用成果をそれぞれの投資家に分配する仕組みとなっています。

株や債券が何百と詰まったパッケージ商品を少額で買う事が出来る金融商品とイメージするとわかりやすいと思います。そのパッケージ商品の中身をどんなものにするかは、運用の専門家(ファンドマネージャー)が決めています。

投資信託のメリットとして、少額の資金で世界中の株や債券、不動産に分散投資する事が出来ます。もし、自分1人で何百もの株や債券に投資しようとすると、たくさんの資金が必要になりますが、投資信託であれば自分以外にも多くの投資家から集めたお金をまとめて投資することができるので、少額の資金でさまざまな資産へ分散投資することができます。

投資信託の始め方は簡単で、証券会社に自分の口座を開き、その口座にお金を入金して、その口座資金で投資信託を購入する事が出来ます。注意点として、証券会社によって取扱商品の数や手数料が異なるため、各社調べてから口座を開くと良いでしょう。一般的にネット証券の方が手数料が安く、取扱商品も多い傾向にあります。

投資信託とは

現在、国内には6000本以上の投資信託があります。
そのため、いざ投資信託をはじめようと思っても、種類が多過ぎてどのように選んだら良いかわからず悩む人も多いと思います。しかし、まずは商品を選ぶ前に、投資をする上で重要な3つのルールを理解しておく必要があります。

①長期投資

当たり前ですが、株価が安い時に買って、高い時に売る事が出来れば利益を出す事が出来ます。しかし、短期的に株価がこの先上がるのか、下がるのかを予測する事は投資のプロであっても難しいと言われています。下の図は世界の株式市場の株価推移を表しています。これを見ると、株価は波打ちながらも、全体的に見ると右肩上がりで上がっているのが見てとれます。

過去の株式市場のデータから、短期的には株価がどう動くのかの予測は難しいが、長期的には上がっていく事が予測できるため、短期投資ではなく長期投資する事によってリスクを抑えることが出来ると言えます。つまり、一度買ったらすぐに売るのではなく、長期保有する事が重要となります。

②資産分散

例えば、ある会社の株を買って保有していた場合、その会社の株価が下落してしまうと、当然資産はその分減少してしまいます。しかし、例えば500社分の株をそれぞれ買って保有していた場合、仮にその中の1社が大幅に下落してしまったとしても資産に対するダメージは500分の1で済みます。このように、一つの資産に集中して投資するのではなく、資産を分散して投資することによってリスクを軽減させることが出来ます。

また、株と債券のように異なる値動きの資産に分散投資することによって、株価が下がった時は債権の価格が上がり、株価が上がった時は債権の価格が下がるといった具合に、資産全体の変動幅を小さくしてリスクを軽減することも出来ます。

③時間分散

下記の図の折れ線グラフはある会社の株価の推移を表しています。当初、10,000円だった株価が、1年後には11,000円に上がり、さらに2年後には12,000円になったとします。しかし、その後下落し、6年後には1,000円まで下がり、その後少し持ち直して、10年後に5,000円になったとします。

さて、この株を最初に10,000円で買い、そのまま持ち続け、10年後に5,000円で売った場合は、当然5,000円分損をすることになります。

問題は、この株を毎月1万円ずつ10年間買い続け、最終的に10年後の5000円となった時に全て売った場合にいくらになるか?ですが、

投資したお金の総額は毎月1万円×12か月×10年間の120万円になります。

最初の年は、株価が1万円なので、毎月1株ずつ買うことが出来、合計で12株買うことが出来ます。1年後は株価が11,000円に上がっているため、1万円で1株買うことはできず、年間合計で約11株しか買うことが出来ません。しかし、6年後に1,000円まで値下がりした場合は、1万円で10株買う事が出来るため、年間で120株買う事が出来ます。

こうして、株を買い集めていき、最終的に株価が5,000円の時に全て売った場合、①88万円、②153万円、③208万円のいくらになるか?ですが、

答えは③208万円になります。

これは有名なドルコスト平均法と言われる投資手法で、一定の金額で定期的に投資し続ける事で、株価が高いときは株を買い控え、株価が低い時は多く買い集める事が出来ます。

注意点として、ドルコスト平均法は絶対に儲かる投資手法ではないという事です。株価の推移によっては当然、損失が出る場合もあります。ただ、投資を開始するタイミングによって利益がでたり、損失がでたりといった、タイミングに縛られない投資手法となるため、投資初心者には効果的な投資手法となります。


以上が、投資をする上で抑えておきたい3つのルールです。

次回は、もう少し具体的に投資信託の中身と商品の選び方についても掘り下げていきます。

(第25回は4月中旬公開予定です)
松井大輔 このコラムの執筆者
松井大輔(マツイダイスケ)
住宅資金に限らず教育資金や老後資金を含めた総合的なライフプランニングについて年間200件超の個別相談に応じているお金の専門家(ファイナンシャルプランナー)

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