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第21回 個人年金保険

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がファイナンシャルプランナーとしてお客様のご相談を受ける中で、若い方から年配の方まで共通して一定数相談がある内容として老後に備えるお金の相談があります。

将来の公的年金に対する不安から、20代、30代の若い方でも老後に対して不安を持ち、何かしら準備をしたいという方も今は少なくないです。そのため、そういったご相談の中で個人年金に関する相談も多く受けます。

個人年金とは、正確には「個人年金保険」という名前の金融商品で、保険会社や銀行が取り扱っており、基本的には老後のための資産形成として使われます。仕組みはそれほど難しくはないため、だれでも気軽に始める事が出来ます。

個人年金“保険”となっていますが、死亡や病気の時に大きな保障が受けられる一般的な保険とは異なり、老後に備えて毎月貯蓄していき、老後に一定額を毎月年金のように受け取る事が出来る貯蓄型の保険で、将来受け取れる年金額が契約時に確定している通常の円建て定額個人年金保険の他に、市場金利に応じて利率が途中で変更される個人年金保険や、外貨で運用する「外貨建て個人年金保険」、積立てた保険料が運用されてその運用した結果により将来受け取れる年金額が変わる「変額個人年金保険」などもあります。

下記に個人年金についてもう少し詳細をまとめてあります。

契約時から払込み満了日まで毎月一定額を保険料として積立てていき、老後(60歳や65歳)に年金として毎月一定額を受け取る事ができます。

受取時期は、基本的に契約時に定めた時期となりますが、商品によっては途中で受取り時期を延長したりと変更出来るものもあります。

年金の受け取り方は、商品にもよりますが、例えば生きている限り一生涯受取り続ける事が出来る「終身年金」や、10年や20年と受取期間があらかじめ決まっている「確定年金」など様々な受け取り方を指定できます。

年金を受け取っている人が途中で死亡しても、確定年金を選択した場合は受取期間の満了まで、また終身年金を選択した場合でも保証期間が設定されている場合には、保証期間満了までは遺族の方が引き続き年金を受け取る事ができます。

また、年金の支給が始まる前に死亡した場合には、それまで払い込んだ保険料相当額が死亡給付金として遺族に支払われます。

個人年金保険のメリットとデメリット

個人年金保険のメリットの1つとして、支払った保険料は、通常、保険会社で運用され、保険会社所定の積立利率によって積立金が増えていき、満了時には支払った保険料よりも多くのお金を年金として受け取る事が出来ます。どれぐらい増えるのかは、返戻率として、その商品の設計書等に書かれています。

例えば、返戻率110%と書かれていれば、支払った保険料に対して10%増えて老後受け取れるという事です。一般的に、若いうちに加入する程(保険料払込期間が長い程)利率が高くなります。ただし、外貨建て個人年金の場合は為替変動によって、変額個人年金の場合は運用状況によって、将来受け取れる年金額は変わってくるため注意が必要です。

また、支払った保険料は保険料控除として、毎年、保険料に応じた一定額が所得から控除され、所得税や住民税の負担を減らす事ができるのもメリットの一つです。一定の条件を満たせば(下記参照)、一般的な生命保険や医療保険とは別枠で「個人年金保険料控除」として控除を使うことが出来ます。

【個人年金保険料控除の適用条件】
以下の条件を満たし、「個人年金保険料税制適格特約」を付加した契約
1.年金受取人は、契約者または契約者の配偶者
2.年金受取人は被保険者と同一人
3.保険料の払込み期間は10年以上
4.確定年金の場合、年金受取開始年齢は60歳以上かつ、年金支払期間は10年以上

貯蓄が苦手な人でも、強制的に毎月お金が口座から引かれて積立てられるため、自動的に貯蓄が出来るという点もメリットと言えるでしょう。

また、デメリット(注意点)としては、満了日よりも前に途中で解約すると元金を下回る場合がほとんどです。つまり、個人年金は老後用資金として長期で積立てる事が前提となっているため、無理のない金額で始めることが大切です。※中には支払いが厳しくなった場合に途中で支払いをストップ出来る商品もあります。

個人年金保険は、仕組みも簡単なので、株などの運用はちょっと抵抗あるなという人にも比較的手軽にはじめられるのではないでしょうか。老後に対して少しでも準備しておきたいと考えるのであれば、ファイナンシャルプランナー等に相談し、少額からでもはじめてみると良いでしょう。

松井大輔 このコラムの執筆者
松井大輔(マツイダイスケ)
住宅資金に限らず教育資金や老後資金を含めた総合的なライフプランニングについて年間200件超の個別相談に応じているお金の専門家(ファイナンシャルプランナー)

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