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第33回 人生の3大支出

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般的に人生の3大支出と言われるものは、教育資金、住宅資金、老後資金ですが、実際に何にいくらかかってくるかは、当然ですが家庭によってそれぞれ違います。

子供がいない家庭であれば教育資金はかかってきませんし、実家をそのまま継ぐような場合には住宅資金はそれほどかかってこないでしょう。

何にいくら使うか=何に人生の重きを置くかは、その人、その家庭によって価値観が違うためばらばらです。私が実際にお客様のライフプランニングをしていく中でも、人によってお金の使い方は異なりますし、お金の使い方がその人の生活スタイルや価値観を物語っているとも言えます。

しかし、思い描いている理想と現実とが異なっているのも確かで、生涯で得られる収入には限りがあるため、好きなことに好きなだけお金を使う訳にもいきません。

例えば、毎日好きなものを食べ、理想の家を建てて、好きな車に乗って、毎年好きなだけ旅行に行って、子供には十分な教育を受けさせる…といった感じの生活をしていこうと思ったらお金がいくらあっても足りません。

夢の無い事を言いますが、全ての事に好きなだけお金をかけるというのは現実的には無理だということです。

そのため、自分の人生をより豊かにするために、どこにお金をかけるべきかを事前に計画しておく事が大切です。それは、同時にどこにお金をかけないかを決めることでもあるため、人生の満足度を出来るだけ維持しつつ、いかに支出を抑えていくかを考える事も重要です。

例えば、車が好きで乗っているのではなく単に移動手段として所有しているだけということであれば、車を買うのではなく、カーシェアやレンタカーを使うとか、普段は電車に乗り、どうしても必要な時だけタクシーを使うなども選択肢の一つとなるでしょう。

他にも、毎年、年2回帰省していたのを、定期的なオンライン帰省に切り替えて、実際に帰省するのは年1回にするとか、格安スマホに切り替えて通信費を見直す、ムダな保険を見直すなども、可能な限りストレスをかけずに支出を抑えていく方法です。

下の表は、都内在住のAさん、Bさん、Cさん、Dさんの4つの家庭の今後かかってくる支出を項目ごとにまとめたものです。何にいくらぐらいのお金がかかってくるかの参考値があった方が、今後の人生計画を立てやすいと思いますので参考にしてみて下さい。

年齢や世帯年収がばらばらなので単純に比較する事は出来ませんが、あくまで参考値として捉えて頂き、具体的に検討する際にはご自身のケースでFPに相談するなどしてシミュレーションしてみて下さい。

・生活費(食費、水道光熱費、通信費、交際費、日用品雑費等、老後費用含む)
・住宅関連費(住宅ローン、リフォーム費用、固定資産税、火災地震保険等)
・レジャー費(旅行費用、帰省費用)
・保険料(生命保険、医療保険等)
・自動車関連費用(車代、ガソリン代、駐車場代、車検代、自動車税、自動車保険等)
・教育資金(学校教育費用、習い事費用等)

生活費(老後費用含む)を除くと、A~Dさん全ての家庭で住宅関連費が最も大きな支出となっています。次に、順位はそれぞれバラバラですが、レジャー費と自動車関連費、教育資金が2番目、3番目に大きな支出となっています。

同じ住宅関連費にしても、Bさんは新築マンションで9600万円(管理費、修繕積立費、固定資産税等含む)、Dさんは中古の戸建のため4700万円(リフォーム費用、固定資産税等含む)となっています。その代わりにDさんは生活水準が高い(生活費が多い)事がわかります。Dさんは、住宅に価値観を置くのではなく、普段の食費や交際費などの生活水準を高く維持したいということが見て取れます。

私がFPとなってライフプランニングをするようになって気付かされた点の一つに、車を所有すると想像以上に維持費がかかってくるということでした。

そのため、私は車自体にはそれほど興味がないため(あったら確かに便利ですが…)車を買うという選択肢はやめました。それほど好きではない車にお金をかけるよりは、他の事にお金を使った方が自分の人生の満足度は高くなると思ったからです。

ライフプランニングを立てる上で重要な点は、自分達がどこにお金をかけるべきか、どこを削るべきかを明確にしてから計画を立てることです。

お金と人生は切っても切り離せません。生きていくためにはどうしてもお金が必要であり、お金の使い方を真剣に考えることで自分の人生がより豊かになるかどうか変わってきます。人生においてどこに価値観を置くべきかを家族みんなで話し合ってみる事も大切な事だと思います。

松井大輔 このコラムの執筆者
松井大輔(マツイダイスケ)
住宅資金に限らず教育資金や老後資金を含めた総合的なライフプランニングについて年間200件超の個別相談に応じているお金の専門家(ファイナンシャルプランナー)

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