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第29回 家計改善

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回までのコラムで貯蓄、運用について解説してきました。しかし、当たり前ですがそもそも貯蓄に回せるお金が無ければ毎月積立てして運用する事も出来ません。

そこで今回は、無駄な支出を削減して浮いたお金を貯蓄に回せるよう、私が実際にお客様の家計を診断して家計改善する際のポイントについて解説していきます。

まず、支出には大きく分けると変動費と固定費があります。

変動費とは、食費や交際費等、毎日の生活の仕方によって変わる費用で、固定費は水道光熱費や住宅費、保険料等、毎日の生活の行動や選択には関係なく定期的に一定の額がかかってくる費用の事です。

私が、実際に家計診断する際、まず最初に見る所は固定費です。
具体的には下記の固定費を見直していきます。

①住宅ローン

住宅ローンを高い金利のまま借りている場合には、借換えをすることによって金利を下げて利息分を削減する事ができます。注意点としては借換えには諸費用がかかるため、諸費用分も含めてメリットが出るか検証してみる必要があります。

例えば、借入残高が2700万円、残り借入期間が25年で金利が1.5%だった場合、借換えて0.5%になると、約288万円利息分を削減する事が出来ます。

また、借換え以外にも、今借りている銀行に交渉して金利を下げる事が出来る場合もあります。この場合、借換えなどの諸費用もかからず手続きも簡単なため、可能であれば交渉してみるべきでしょう。

②通信費

通信費は、いわゆる格安スマホ等に切り替える事によって下げる事が出来る場合があります。私自身、もともと大手キャリアで契約していた時は、月々1万1000円程かかっていた通信料が、格安スマホに変えた所、同じ通信容量で月々約6000円程度に下がったため、毎月5000円節約出来た事になります。ちなみに切り替えた事による機能面での不都合は今の所特に感じていません。

③保険

保険に関しても、過去のコラムで解説してきた通り、自分に必要な保障をしっかりと考えて、公的な社会保障制度(高額療養費、遺族年金、傷病手当、障害年金)や会社の制度(健康保険組合や団体保険、共済)をよく調べたうえで、そこではカバー出来ていない部分だけ民間の保険に加入する、といったように見直しすることによって、ムダな保険料を削減する事が出来ます。また、同じ保障内容でも保険会社によって保険料が異なるため可能な限り各社比較してみると良いでしょう。

上記の見直しを行った場合、月々の節約額としては大したことないかもしれませんが、今後もずっと続く支出として考えると、数千円×12か月×○○年で何百万円から何千万円分節約できたことになります。積み重なると大きな金額になってくるため、こういった考え方は重要です。

家計改善についてアドバイスをしていく中で、実は変動費を見直すのは非常に難しいと感じています。私自身、実際に節約する場合もそう感じます。

例えば、食費が平均的な家庭に比べて多くかかっているので、1万円減らしましょうとアドバイスしたとしても、数か月後に1万円実際に減らすことが出来ている家庭はあまりいないのが現実だと思います。なぜなら、食費や交際費はその人の日々の習慣となっているので、習慣を変えるには、かなり強い意志がないとすぐに元に戻ってしまいますし、変えていくにあたってストレスがかかるからです。

そこで変動費で、目を付けるポイントは使途不明金です。

家計簿を毎月しっかりと付けている人は、使途不明金というものはそもそも存在しないかもしれませんが、多くの人は、自分が意識していない所で意外と多くのお金を使っている項目というものが存在します。

例えば、仕事帰りに毎日コンビニへ寄ってお菓子や飲み物を買っていたとか、誘われる飲み会に誘われるがまま全て参加していたら飲み代が多くかかっていたとか、毎日会社の自販機で飲み物を買っていたら飲み物代が多くかかっていたとか。

まずは自分が何にいくら使っていたのかを知るために、毎月でなくてよいので、一月分だけ家計簿をつけてみることをお勧めしています。そこで、意外とここにこれだけ毎月お金を使っていたんだな、と気付くだけで、それ以降意識して管理する事によって使途不明金だった部分を節約する事が出来る人もいます。

固定費の見直しは、特に今までの生活スタイルを変えることなく実行出来るため、まずは固定費を見直す事をおすすめします。最初の面倒な手続きさえしてしまえば、その後は特にストレスなく節約する事が出来ます。次に、使途不明金を洗い出してみて、管理できそうであればそこをコントロールしていくと良いと思います。

無駄な支出を省きたいという人は今回のコラムをぜひ参考にしてみて下さい。

松井大輔 このコラムの執筆者
松井大輔(マツイダイスケ)
住宅資金に限らず教育資金や老後資金を含めた総合的なライフプランニングについて年間200件超の個別相談に応じているお金の専門家(ファイナンシャルプランナー)

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