高高住宅のメリット②:換気が正しく行える

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クロセの記事を読むのが初めての方は、まずこちらの記事をお読みください。

ども、クロセです。

前回の記事では高高住宅のメリットの1つであるである「室温を維持しやすい」という点に焦点を当てて深堀してみました。

ただ外気の影響を受けにくいということ…
それが生み出すメリットは皆さんが想像するよりも多かったのではないでしょうか?

さて、今回も引き続き高高住宅のメリットについて考えていきたいと思います。
こちらのメリットも施主にとっては多岐に影響するのですが、知らなかったていう人は多いかもしれません。

日常生活においてうれしいメリットもありますヨ!

高高住宅は換気が正しく行える

現在の法律では、家の中を24時間換気し続けるシステムの設置が義務であり、間取りに合わせて家全体の空気が2時間に1度入れ替わるように設計されます。

そして、この設計通りに換気が正しく行われるために必要なものが高高住宅の中でも「高気密」であることです。

高気密とは家の隙間が少ない状態を示します。
隙間が小さいと外気が入りこみにくくなるため、隙間風がなく快適だったり冷暖房費が小さくなるといった効果は想像しやすいと思いますが、計画通り換気を行うということも重要なメリットです。

ざっくりと高気密な場合と低気密な場合の換気の様子を示したものが以下の図です。

高気密の場合はほとんど隙間がないので給気口から排気口まで正しい経路で空気が動き部屋がきれいな空気になります。

窓を開けて換気する人も多いと思いますが、高気密であればそんな必要は全くありません。
24時間換気システムだけでしっかり換気できます。


一方で、低気密の場合は隙間の影響で換気がうまくいかず部屋の空気がきれいになりません。


この「隙間が小さく換気が正しくできること」も、本当に重要なのはその先にあるメリットだと考えています。
というわけで、今回はそのことを深堀していこうと思います。

ちなみに、ここでいう換気は換気システムによるものを指し、窓を開ける換気のことではないことにご注意ください。

湿度の調整がしやすい

換気が正しく行えるようになると湿度の調整が容易になります。

先ほども説明しましたが、低気密だと隙間だらけで正しく換気ができません。

この場合、隙間から入る空気で計画以上に換気されてしまい、夏は高湿度の外気冬は乾燥した空気を余計に取り込んでしまいます。

また、均一に換気できていないので部分的に湿気っていたり乾燥していたりすることもあるでしょう。

結果、夏は高湿度、冬は乾燥に悩まされるでしょう。

高湿度はカビが生えて掃除が大変ですし、それを餌にダニが増殖します。
また、梅雨の時期は洗濯物が乾かなくて大変かと思います。

逆に乾燥するとウィルスが増えて風邪の原因になりますし、肌の乾燥にもつながります。

除湿器や加湿器で調整しようにも、隙間だらけの家では調湿したそばからすぐに戻ってしまうでしょう。

これらの問題は高気密によって解決することができます。
高気密の家であれば以下の図のように正しく換気が可能です。隙間がほとんどないので、給気口と排気口から計画通り空気が出入りしている状態です。

この場合ですと、部屋中の空気がきちんと入れ替わり、過換気にもなりにくいので湿度を適切に調整しやすいのです。

また、エアコンの除湿機能や除湿器を使うことで、梅雨の時期でも洗濯物を室内干しで乾かすことができます。

洗濯物を干すためにベランダをつける人を見かけますが、ベランダは1畳ほどでも30~40万位しますし、メンテナンス費用も掛かります。

高気密の家であれば、洗濯物を干すためにわざわざベランダを用意しなくても十分に乾くため、この費用もカットできるのです。

私の家も室内干しであり、23時ごろに洗濯物を干しますが、サーキュレータで風を当てるだけ朝8時くらいには乾いています。(ジーンズのような厚手の物はやや乾きづらいですが)
これは冬だけでなく、夏でも同じように乾いています。

家が長持ちする

正しく換気できることは、家の耐久性にも良い影響を及ぼします。

ちょっと話はそれますが、以下はコダテルのChealseaさんが書かれた記事です。

長持ちする住宅で大事なのは通気層の確保



記事内では湿気によってダメになっている木材の様子や、その対策として通気工法が開発されたという話が書いております。

通気工法とは、ざっくり言うと断熱材がある壁の中の湿気を外に逃がす工法です。
しかし、気密性が低く正しく換気ができない家ですと、湿気を外に逃がしても室内から次々に湿気が入り込み、特に冬においては壁の中の結露につながります。

冬に発生する壁の中の結露の仕組みは以下のような感じです。


・・・まあこのテキトーすぎる図ではわからない人が多いと思いますが、とりあえず隙間だらけで正しく換気できないと壁の中で結露が生じるということを覚えておいてください。
(;´∀`)

壁の中が結露してしまうと、その水分によって木材はダメになっていきますし、断熱材も濡れて性能が下がってしまいます。

また、木材がダメになると耐震性にも影響が出ますし、濡れた木材はシロアリに食べられやすいとも聞きます。
いずれにしろ、濡れないに越したことはないということです。

気密性を高めて正しく換気ができているなら、木造でも何十年と住み続けることが可能ですし、断熱材もほとんど劣化しません。(正しいメンテナンスが前提ではありますが)

多くの人にとってマイホームは長く住むことになると思いますので、そういう意味でも高気密で正しく換気できることは重要です。

ほこりがたまりにくい

意外かもしれませんが、換気が正しくできると家の中のほこりが減ります。

そもそも家の中のほこりは何かというと、服や布系の家具から出る繊維だけでなく、外気の花粉、PM2.5、黄砂といったものが堆積したものも混ざっています。

気密性を高めることで給気口以外から外気が入ることを防げるため、それらの侵入を防ぐことができます。

この場合、給気口から入る空気があるから結局ほこりは変わらないのではと思う人もいるかもしれませんが、多くの換気システムでは給気口にフィルターがついています。
ついていなければ自分でフィルターを追加することでほこりの侵入を大幅にカットできます。

結局フィルターが必要じゃないかと思われるでしょうが、いろんな個所に隙間がある場合はフィルターでも防ぎきれないことを考えると、正しく換気ができることの有効性を理解いただけるかと思います。

勘違いしないように言っておくとほこりが全く消えるわけではありません。
しかし、掃除の頻度は今までよりも減らせると思います。
ハウスダストアレルギーの人にもうれしい効果ですね。

ちなみに、ここまでで気づいた人もいるかもしれませんが、花粉の侵入を防ぐことができるので、花粉症の対策にもなります。

終わりに

というわけで今回は「正しく換気ができること」のメリットを説明してみました。

換気というと綺麗な空気に入れ替えるぐらいの認識だと思いますが、いろいろメリットがあることを認識してくれたのではないでしょうか。

室内干しが容易になる、ほこりがたまりにくいというのは知らない人は多かったと思います。

「正しく換気ができること」というよりは「気密性がしっかりとれていること」というほうが正確かもしれませんね。

さて、前回と合わせて高高住宅のメリットを説明してきましたがいかがでしたでしょうか?

大雑把に言えば「室温が保ちやすい」「正しく換気ができる」だけなのですが、深堀したことで新たに気づいたメリットもあるかと思います。

家づくりというとついつい見た目や間取り、設備にばかり気を取られがちですが、こういったことも意識していただければと思います。

無理強いはしませんが、このことを知っているか知っていないかは選択の幅を広げてくれると思います。

では。

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ABOUTこの記事をかいた人

2020年2月からアイ工務店と一緒に建てたマイホームに居住中。 家の中が寒いのがいやだというところから家づくりを開始した結果、高断熱高気密という言葉に出会う。 以降、いろいろ調べているうちに高断熱高気密の沼にはまり、使者を自称するようになる。

2 件のコメント

  • torikaji より:

    今回もバランスが絶妙ですね。

    このコメント、非公開でよいのですが、
    前回の記事
    のリンク先が、エラーがでます。
    気づいたので、念のためお知らせします。

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