2013.08.28屋根裏を点検したところ、棟木周りに熱気が滞留していて、結露・黴が発生していました。
引渡しから15か月程しか経っていませんが、恐らく結露を繰り返した結果、ポツポツと黴が生えたのだと思われます。
屋根断熱材をくり抜いた形で設置されている「空気取入口」と称する穴に手を翳すと、すごい熱気で忽ち手が濡れました。
エアパス概念図では、屋根面を上ってきた空気がこの「空気取入口」から小屋裏に入り、それが「小屋裏換気口」から空に向かって放出されるように描かれていますが、実際は「空気取入口」は「小屋裏換気口」より高い位置にあるので、高い位置から出た熱気が低い開口部へは流れておらず、「小屋裏換気口」上部も結露しています。
また、「小屋裏換気口」エリアは屋根の長さの1/4程しかありませんので、滞留している熱気で棟木周りが蒸しあげられている状態です。
とりあえずこの「空気取入口」を塞ぐことを考えたのですが、本来なら屋根通気層から棟換気へ排出すべき夏の日射熱を、エアパス工法では屋根裏に取り入れてしまっているので、塞いでしまうとこの日射熱を閉じ込めてしまうことになります。
断熱材に開けられた穴を塞ぐと同時に、通気層を本来あるべき形に修復する必要があると思っていますが、大工事になってしまいます。
気休めに天井点検口を開け放して家中の窓を開けていますが、このままでは棟木の結露が繰り返され、木材強度が落ち、屋根が支えきれなくなると懸念しております。
いろいろ調べていて、この掲示板に「四季工房の家は結露がすごく被害者の会も出来ている」との書き込みを見つけました。
屋根がこういう状態なら、見えなくなっている壁の中もどうなっているのか本当に心配です。
その会にコンタクトを取って解決策をご教示いただきたいと思っているのですが、探せませんでした。
四季工房の家の結露に対処された方、どのように解決されたか教えてください。
[スレ作成日時]2013-09-08 16:59:23
四季工房の家の結露に対処された方、どのように解決されたか教えてください
497:
入居済み住民さん
[2014-08-16 13:34:56]
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黄色マーキングは 断熱材表面温度よりも「空気取入口」露点温度が高い状態です。
その中の13:00時点の数値を検証してみますと
「空気取入口」温度 47℃ 相対湿度 81%rh で、この容積絶対湿度は58.3g/m3 となります。(*1)
一方、断熱材面は温度37℃ 相対湿度97.5%rh で、容積絶対湿度は42.8g/m3。
「空気取入口」から噴出した47℃ 81%rhの熱気が断熱材面に触れて37℃になった時の
結露発生メカニズムを以下に考察してみます。
47℃ 81%の空気が断熱材面に触れて37℃まで下がると
37℃の飽和水蒸気量は43.9g/m3 ですから
58.3 g/m3 ÷ 43.9 g/m3 = 132.8 % 58.3 g/m3 – 43.9 g/m3 = 14.4g/m3
100%(飽和水蒸気量)を超えた32.8%分、14.4g/m3 が水蒸気の形で存在することが出来ずに水分として放出されます。
これが結露です。その結果、投稿No. 461で添付した写真の有様となります。
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(*1)次式を使った計算プログラムで算出
温度tから飽和水蒸気圧eを求める e=6.11×10^(7.5t/(t+237.3) (Tetensの式)
eとtと相対湿度rhから水蒸気量a(g/m3)を求める a=217×e/(t+273.15)xrh/100
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「空気取入口」温度 を 断熱材面温度 と比較すると、この断熱欠損部から、47℃にもなる熱気を、ダイレクトに取り込んでしまっていることがよく分かります。
断熱材の外側の空気と内側の空気、温度差がある故に断熱・気密しなければならない両者を、あろうことか穴を開けてぶつけているのです。
断熱のセオリーでは結露を呼び込む施工不良以外の何物でもない 断熱欠損 を
エアパス工法は整然と意図的に設けている訳です。
投稿No.470添付写真の穴が、一軒につき100~130も開けられているというのですから。
アクセサリーのような部材が付けられようが「空気取入口」はただの穴ですし、ペラペラの扉のついた「エアパスダンパー」も断熱的には欠損に違いありません。
結露は断熱欠損(エアパス空気取入口)による必然の結果です。